松川先輩、僕たちも!市和歌山 3年ぶり8強進出へ最高の刺激 捕手の松村主将には「楽しんでこい」

[ 2022年3月27日 05:30 ]

<楽・ロ(1)>7回、ピンチを脱して先発・石川と話しながらベンチへ戻る松川 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 第94回選抜高校野球大会は26日、2回戦2試合が行われる予定だったが、天候不良のため27日に順延となった。準々決勝は28日に行われ、29日の休養日をはさみ準決勝は30日。18日に続く2度目の順延で当初予定されていた準決勝翌日の休養日はなくなり、決勝は変わらず31日に行われる。甲子園室内では試合を予定していた4校と、不戦勝となっていた大阪桐蔭が約2時間ずつ調整。19年春以来の8強を目指す市和歌山は、開幕戦勝利を飾ったロッテ・松川の活躍に続こうと士気を高めた。

 最高の刺激をもらい、市和歌山が3年ぶりの8強進出を目指す。昨春選抜にも出場したOBのロッテ・松川が、前日25日の楽天戦で高卒捕手としては67年ぶりとなる開幕スタメン星。同じく捕手を務める松村祥吾主将は、言葉に力を込めた。

 「活躍を見て、ボクたちも頑張らないといけないと思った」

 松村は昨秋の近畿大会後に遊撃からコンバートされた。松川からはキャッチング、リードなどの基本技術、心構えを叩きこまれた。大会直前にもLINEをもらい、「捕手が一番見ているんだから、しっかり指示を出せ。そして楽しんでこい」と激励された。その分、期待に応えたい思いは人一倍強い。

 半田真一監督のもとにも、松川から「開幕戦に行ってきます。そちらも頑張ってください」と連絡が届いていたという。大会宿舎では全員でロッテの試合をテレビ観戦。勝利の瞬間は大きな拍手が起こった。指揮官は「素晴らしかった」と誇らしげに振り返る。

 初戦の花巻東戦で153球完投勝利を挙げた最速149キロ右腕・米田天翼(つばさ)にとっても、順延で中3日となったプラスは大きい。その分、休養日が1日消滅。決勝までは5日間で4試合の過密日程となるが「初戦は少し力んでいた。メンタルを整えて、しっかり自分の投球をしてくれるはず」と半田監督の信頼は揺るがない。一戦必勝で突き進む。 (鈴木 光)

続きを表示

2022年3月27日のニュース