市和歌山エース米田 1失点完投&サヨナラ打「積極的にいけた」「エースの意地を見せてやろうと」

[ 2022年3月27日 14:19 ]

第94回選抜高校野球大会第8日第2試合 2回戦   市和歌山2 ―1明秀学園日立 ( 2022年3月27日    甲子園 )

<市和歌山・明秀日立>9回2死一、二塁、市和歌山・米田はサヨナラ打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 第94回選抜高校野球大会第8日は27日、阪神甲子園球場で2回戦が行われた。第2試合では2年連続8回目出場の市和歌山が4年ぶり2回目出場の明秀学園日立(茨城)を2-1のサヨナラで下し、3年ぶり4回目となる8強進出を果たした。これでベスト8が出そろった。

 市和歌山のエースで今大会最速の149キロ右腕・米田と、明秀学園日立のエース右腕・猪俣の両プロ注目投手の投げ合いとなった。米田は6回に先制を許したが、その裏打線は1死から松村、堀畑の連打などで2死一、三塁とすると、寺田の左前適時打で同点。9回には寺田の中前打などで1死一、二塁から米田の右中間適時二塁打で決勝点を奪い、サヨナラ勝ちを飾った。

 米田は初戦・花巻東戦から変わって変化球を多く使った投球で5回まで無失点。6回に先頭・本坊の右中間前二塁打と犠打で1死三塁から石川に中前適時打を浴び先制を許したが、その後も走者を出しながらも粘りの投球。141球、9安打9三振1失点で完投した。

 殊勲の米田はサヨナラ打の場面について、「監督からお前が決めろと言われて積極的にいけた。外野が前に来ていたので、打った瞬間に抜けると思いました」と笑顔で話した。

 投球については「相手打線がスイングが鋭くて積極的にきていたので、本来のストレートじゃなかったんだけれど、カットやツーシームを交えて自分の投球ができた。ひるまずに投げられました」と手応え。「終盤は疲れが出たんですけれども、エースの意地を見せてやろうと思って投げました。ノーエラーの仲間には感謝したいです」と充実の表情を見せた。

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