鹿児島育英館中 悲願の初V!有村投打に輝き 4安打完封&2点三塁打

[ 2022年3月27日 05:30 ]

初優勝した鹿児島育英館中
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 文部科学大臣杯第13回全日本少年春季軟式野球大会(スポニチなど主催)は26日、静岡県草薙総合運動場硬式野球場で決勝が行われ、鹿児島育英館中(鹿児島)が名古屋ドジャース(愛知)を5―0で下し、初の全国制覇を成し遂げた。エース有村皇我(こうが=3年)が4安打完封。打っても5回表、1死一、二塁から左翼線に追加点となる2点三塁打を放ち、投打でフル回転の活躍を見せた。

 4度目の出場で、悲願の初優勝。全5試合のうち4試合に登板したエース右腕・有村は「アイシングなど体の準備を怠らなかった」と万全のケアを施して大一番に躍動した。味方打線は初回、4回と着実に得点。有村自身も2点リードの5回、左翼線に2点適時三塁打を放った。流れに乗って完封し、「優勝は両親に報告したい。油断せず夏も優勝したい」と貪欲に語った。

 山中主将は「高めの甘いボールを狙い打ち、得点できた」と振り返り、有村同様に「春を獲ったからと油断せず、夏も勝ちたい」と早くも気持ちを切り替えた。昨年覇者の星稜中を手本にチームづくりを進めたという森永顕悟監督(38)は「17人全員で戦い、優勝することができてホッとした」と話した。

 《愛知・名古屋ドジャース 連戦の疲労響く》全員で掲げた日本一達成の目標は、かなわなかった。初回に2連打と悪送球で先制を許すなど、連戦の疲労が響いた。川本主将は「細かいミスを減らし、夏は守って勝ちたい」と雪辱を期した。山田英司監督(55)は「体つきなど力の差があった。選手たちは本来の力以上に楽しく頑張ってくれた」とねぎらった。

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