中日・立浪監督 「恩師」星野監督と同じ3戦目の敵地G倒でメモリアル勝利を手に入れた

[ 2022年3月27日 18:12 ]

セ・リーグ   中日7ー5巨人 ( 2022年3月27日    東京D )

初白星を完封勝利でもたらした小松辰雄(右)をねぎらう星野仙一監督(左)(1987年4月12日、後楽園球場)
Photo By スポニチ

 中日の立浪監督がやっとベンチで表情を崩した。ようやく手に入れた今季初白星、そして監督1勝。2戦連続逆転負けの借りを返す4点差をひっくり返しての勝利に、三塁側ベンチには笑顔が並んだ。

 不思議な縁を感じずにはいられない。立浪監督が師と仰ぐ星野仙一監督(2018年死去)も、全く同じシチュエーションでメモリアル白星を手に入れていた。1987年(昭62)の開幕カードは、敵地後楽園の巨人戦。現役時代、闘将が最も燃えたカードで開幕戦は0―6、2戦目は2―4と敗れていた。

 後がない3戦目(4月12日)の先発マウンドへ送ったのは、背番号20の後継者、小松辰雄だった。エースは巨人打線を3安打完封。オフに世間を驚かせた1対4のトレードで獲得した主砲の落合博満も、ヒットを1本放った。

 立浪監督が入団した翌1988年に、星野監督は初めてのリーグ優勝。中日、阪神、楽天で4度のリーグ優勝、1度の日本一を達成する大監督になった。立浪監督も、偉大な足跡に続いていく。

続きを表示

2022年3月27日のニュース