日本ハム・清宮 3年ぶりの4番弾 517日ぶりの特大アーチ「打った瞬間、いったと思った」

[ 2022年3月27日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―6ソフトバンク ( 2022年3月26日    ペイペイD )

<ソ・日>9回、ソロを放つ清宮。投手・藤井(撮影・岡田 丈靖) 
Photo By スポニチ

 悔しいはずの開幕2連敗。しかし、日本ハム・新庄監督の表情は晴れやかだ。大砲候補の清宮の今季初安打が一発。ペイペイドームの右翼席中段への120メートル弾で、バットを放り投げた姿に「格好いい。メジャーリーガーみたい」とベンチ前で両手を上げて大喜びした。

 昨季はプロ4年目で初めて1軍出場なし。20年10月25日の楽天戦以来517日ぶりのアーチは、9回だ。オフに合同自主トレした右翼手の柳田が、打球を追わないほどの特大弾。「打った瞬間、いったと思った。まさかギータさんの上に打てると思っていなかった」という一発は、19年8月22日の西武戦以来3年ぶりの4番弾でもあった。4回の打席では、右翼ポール際への特大ファウル。新庄監督が初めてリクエストを要求した。判定は覆らなかったが、本塁打も含めてアーチストの飛距離だった。

 指揮官は昨秋キャンプでは減量を指令し、2月の中日との練習試合では敵将・立浪監督にまで個別指導を依頼した。今月20日には稲葉GMと2人で指導。一貫して教えてきたのは打撃の「割れ」の意識だった。前日25日の打撃練習で、体が前に突っ込む悪癖が修正されたと判断。「キャンプ中と違って見逃し方の雰囲気が良かった。昨日(25日)の感じを見て4番でいったろう」。オープン戦で打率・200、本塁打なしの清宮を、前日からメンバー4人を入れ替えた打線の4番に起用し的中した。

 試合前、清宮は早実の大先輩であるソフトバンク・王貞治球団会長に「フォームのことを気にしすぎ」と助言も受けた。新庄監督は試合後「明日(27日)何番がいい?」と報道陣に問いかけ「4番」という要望に「じゃあ4番」と2試合連続4番を予告。2試合でソロ4本の4得点で2連敗となったが、ビッグボスの目指すワクワクする野球は、確かに続いている。(東尾 洋樹)

続きを表示

2022年3月27日のニュース