「次は開幕戦」 中継インタビューで“ポロリ”のオリックス・由伸 マウンドでは6回途中1失点の好投

[ 2022年3月19日 05:30 ]

オープン戦   オリックス2-3阪神 ( 2022年3月18日    京セラD )

<オ・神>5回2死一、二塁、近本を一ゴロに抑え、後藤(右)にねぎわられる山本(撮影・坂田 高浩)
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 「3・25」へ予行演習は万全だ。オリックス・山本が5回2/3を1失点。最速156キロを計測し6奪三振など本番前ラスト登板で順調な仕上がりを示した。

 「これまで立ち上がりが悪かったので最初から強いボールをと思っていました。初回を3者凡退で、いい入りはできたと思います」

 初回先頭の近本をフォークで空振り三振に仕留めると、続く島田は内角155キロ直球で中飛、最後はマルテを155キロ直球で遊直だ。2回先頭、佐藤輝と対峙(たいじ)し、さらにギアチェンジ。「なかなか対戦機会がないので楽しみでした」。外角に沈むフォークで空振り三振、試合前まで8打席連続出塁だった同学年の主砲を斬り伏せた。

 コースを突く直球に、カーブで緩急を駆使し3回まで完全投球。4回、佐藤輝に中越え適時三塁打を許したが、最少失点で切り抜けた。2年連続の大役へ94球で試運転を終了。試合中の中継インタビューでは「次は開幕戦なので、しっかり練習したい」と“ポロリ”したが、直後の囲み取材では「分かりません」と言葉を濁した。

 これまで中嶋監督が開幕投手を明言しなかった理由の一つがコロナ下だった。「何が起こるか分からない。そうなった時に動揺したくないし、万全をという、それだけなんです」と指揮官。阪神・青柳が大役指名直後にコロナ陽性で白紙になったように不透明な状況が続く現状へのリスクマネジメントだった。

 山本は「開幕から一気に、チームも首位キープできるようなシーズンになるように思い切っていきたい」と言い切った。96年以来となるリーグ連覇&日本一へ絶対エースが道筋を示す。 (湯澤 涼)

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2022年3月19日のニュース