広島・小園 3番で初の開幕スタメン当確 佐々岡構想の「22年型オーダー」で千賀から右前適時打

[ 2022年3月19日 05:30 ]

オープン戦   広島1-5ソフトバンク ( 2022年3月18日    ペイペイD )

<ソ・広>4回1死三塁、右前適時打を放つ小園(投手・千賀)=撮影・岡田 丈靖
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 広島・小園海斗内野手(21)が18日のソフトバンク戦でチーム唯一の適時打を放ち、「開幕3番」に向けて勝負強さをアピールした。佐々岡真司監督(54)が開幕戦を想定した打順だったと明言し、「22年型オーダー」の大枠が決定。小園が高卒4年目にして初の開幕スタメンを中軸として迎えることになった。

 指揮官が思い描いてきた理想的な得点パターンだった。0―2の4回、先頭の1番・西川が千賀の直球を右中間へ。二塁打として得点圏に進むと、続く菊池涼は犠打を指示されずとも、ベンチの意思をくみとって確実にゴロを二塁に転がし、1死三塁を演出した。

 そして3試合連続で3番に座った小園だ。「いい投手なので、しっかり真っすぐから入っていった」。初球の真ん中直球を右前に運ぶ適時打とした。1~3番が自身の役割を忠実にこなしたことで生まれた1点。佐々岡監督は「キク(菊池涼)は、そういう(進塁打の)意識を持ってやってくれている。犠打もある状況で、ああいう進塁打を打てるのは(さすが)」と目を細めた。

 指揮官が「(開幕オーダーは)基本こういう並びになる」と明言したように「22年型オーダー」の基本型は決まった。高い出塁率を誇る西川を中軸ではなく1番に置いて、2番・菊池涼との2人で好機をつくる。そして3番には一時5番で固定されていた小園が入る。中軸として勝負強さを生かすとともに、松山、坂倉の4、5番につなぐ役割も期待できる。小園自身は「何番でも特に変えることなく、次につなぐことを意識している。後ろの打者は良い打者がそろっているので」と3番抜てきにも冷静だ。

 小園は、オープン戦打率・308(52打数16安打)と状態が安定している。「特に何かを変えたというのはないけど、オフからやってきたことをずっと貫いているだけ。そこが良いのではないかなと思います」。体の開きを抑えるなど打撃を見直す取り組みが、結果となって表れてきた。

 小園はすでに佐々岡監督からレギュラー起用を明言されており、高卒4年目で自身初となる開幕スタメンは確実。さらに今季は打線の中核を担おうとしている。「まだまだ成長できると思っている。そこ(レギュラー明言に)に甘えることなく前進したい」。今年の打線の得点力は、中軸・小園の勝負強さにかかっている。(河合 洋介)

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2022年3月19日のニュース