センバツ開幕 倉敷工・福島主将が宣誓 野球できる感謝込め「ありがとう」力強く 有観客の中「足震えた」

[ 2022年3月19日 09:34 ]

<センバツ開会式>選手宣誓を務める倉敷工・福島主将(撮影・大森 寛明)
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 第94回選抜高校野球大会が19日、阪神甲子園球場で開幕。当初開幕予定の18日が雨天順延となり、1日遅れで13日間(準々決勝翌日と準決勝翌日の休養日2日含む)の戦いが始まった。

 午前9時からの開会式では、新型コロナウイルスの感染予防のために初日に出場する浦和学院(埼玉)、大分舞鶴(大分)、和歌山東、倉敷工(岡山)、クラーク国際(北海道)、九州国際大付(福岡)の6校が、今大会の入場行進曲となっている男女2人組ユニット「YOASOBI」の「群青」に合わせて外野の位置から内野まで行進した。第2日目以降の出場校は球場のオーロラビジョンで行進の映像が放映された。

 選手宣誓は大会初日の第2試合に登場する倉敷工の福島貫太主将が務めた。福島主将は中日育成2年目・福島章太投手を兄に持つ。

 以下、宣誓全文。

 夢と志が人生をつくる。当たり前だった日常が失われて3年が経ちます。

 今なお、世界中でパンデミックが起こり、多くの人たちが苦しみや困難に立ち向かっています。それでも私たちは一歩ずつ歩んできました。

 甲子園に立つまでにたくさんの方々に支えてもらいました。今、野球ができているのもその人たちのおかげです。聖地・甲子園という舞台に立てることに感謝します。大好きな野球ができることに感謝します。そして、私たちの最大の理解者、応援してくれている家族に感謝します。ありがとう。

 夢や志を持ち続け、これからの未来に向かって1日、1分、1秒を大切に歩んでいきます。ファイティングスピリッツ・フレンドシップ・フェアプレー。甲子園に立つ喜びを胸に、最後まで諦めることなく、正々堂々とプレーすることを誓います。令和4年3月19日 選手代表 岡山県立倉敷工業高等学校 硬式野球部主将 福島 貫太

 宣誓後、インタビューに応じた福島は「立った時は足が震えました。最初に言った時からやりきろうと思ったので、最後まで言えて良かった」と安ど。

 思いを込めた箇所として「一言しか入ってないけど、『ありがとう』に力を入れて言えたと思います。一番は家族に伝えたかったけど、監督さんやチームメート、陰で支えてくれている方々に感謝を伝えたくてありがとうという言葉を使いました」と振り返った。

 選手宣誓役が決まった後は「2年生全員にどういう言葉を伝えたいか話して、大きなテーマを作って『感謝』を伝えたいとなった。いろんなことが出たので、先生にまとめてもらって、覚えました。昨日本番だったんですけど(雨天で)一日のびて、また最大の準備ができると思って、昨日もたくさん練習して本番に臨めたと思います」。

 さらに「自分たちだけじゃなく、甲子園に出場されていないチームの方々や野球部の皆さんもコロナ禍でマックスの練習ができない中で、分散練習とか工夫してやっていると思う。その中で自分たちが聖地に立たせてもらえる。コロナもあるけれど、人に感動を与えられるプレーをしたい」と意気込んだ。

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