日本ハム・新庄監督 外野手に内野守らせた本当の理由「小さいスローイングでカットマンに」

[ 2022年3月19日 17:43 ]

日本ハム・新庄監督
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 日本ハムの新庄剛志監督(50)が、19日放送のTBS系「バース・デイ」(後4・30)に出演し、守備のポリシーについて語った。

 現役時代は外野手として、10度のゴールデングラブ賞を受賞する守備の名手だった。現役引退後は野球から遠ざかったが、「自分が持っている野球の才能を教えずに死んでいくのは、何か違うかなと思って。守備とかね。特に」と、自身の守備理論を伝えたい思いを口にした。

 守備に対する強い思い入れも明かした。「助けたいって思いがあるんですよ、ピッチャーを。守って。打つ方は個人競技でしょう?守る方は団体競技なんですよ。人がどうやったら喜ぶかということをやってただけ。ただピッチャーを助けたいから。チームを助けたいから。小学校の時から」。就任後の沖縄秋季キャンプ、今年の春季キャンプでは、外野手の遠投を細かく指導していた。

 ファンを驚かせた外野と内野の入れ替えの理由も説明した。「(目的は外野手に)内野を守らせるとかじゃない。普通の外野手なら、大きく振りかぶって投げるものを、練習していたショート(の投げ方)に変えなさい。小さいスローイングでカットマン(中継選手)に投げなさいと」。ただの思いつきではない、理路整然とした理由からだった。

 自身が外野手になったのは、少年野球時代の苦い経験があったという。当初は投手だったが、相手チームが打てず、守備陣は手持ち無沙汰に。「そしたら、チームメートに『お前1人で野球してるんじゃないんだよ』って言われて。みんなおもしろくなさそうだから、『外野行きたい。一番遠いところに行きたい』ってセンターに行ったの」と、意外な原点を明かした。

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2022年3月19日のニュース