若手、中堅、ベテランに…弱者救済の世界ではないプロ野球 一斉育成契約、ノンテンダーに考える

[ 2021年11月27日 15:30 ]

自由契約となった巨人・鍬原。来季は育成選手として再出発する見込み
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 戦力外の季節になる度に厳しい世界だと痛感する。プロ野球は弱者救済の世界ではない、とは巨人・原辰徳監督(63)の言葉。年俸1億円以上を稼ぐ夢がある一方で、サラリーマンとは比べものにならない超熾烈(しれつ)な競争社会。プロである以上、筋の通った考えである。

 若手、中堅、ベテランに関係なく、力のある者だけが生き残る。

 若手、中堅では、巨人は今ドラフトで支配下7選手を獲得した一方で、12選手を育成選手として再契約する見込みで一斉に自由契約とした。故障のある選手だけではなく、増田陸、横川、鍬原ら伸び悩む選手も含まれている。ファンの中には批判的な意見もあったようだが、球団は選手をクビにすることなく、育成から這い上がるチャンスを与えた。

 ベテランにも当てはまる。日本ハムは海外FA権を保有する西川、秋吉、大田の3選手を自由契約にした。稲葉篤紀GMは「ノンテンダーとすることを選択した。選手に制約のない状態で移籍先を選択できることが重要と考えた結果」と説明。ノンテンダー(テンダーは提出、申請の意)とは、大リーグにおいて球団が来季の保有権を放棄してFAとなることで、大減俸をのんで日本ハムと再契約する可能性も残された。

 中学、高校、大学と全ての世代でトップを走り、その中でも選ばれし者しか入ることのできないプロ野球界。一握りのトップ選手になるためのチャンスは、そう多く転がっていない。強い者が生き残る。弱者救済の世界ではない。(記者コラム・神田 佑)

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