オリックス・山本 金メダリストが優勝向けて再発進 20日五輪後初登板へ「いつも通りで」

[ 2021年8月19日 16:03 ]

雨天中止決まり、ほっともっと神戸のブルペンで投げ込む山本(撮影・後藤 正志)
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 金メダル獲得に貢献した右腕が、力強く次の目標に向かう。あす20日の西武戦(京セラドーム)に東京五輪後初めて登板、先発するオリックス・山本由伸投手(23)は「1試合1試合が、より大事になる。シーズン終盤になるにつれて1敗の重さとかが出てくると思うので、しっかり毎試合勝ちきれるように」と強い気持ちを口にした。

 準備は整った。ほっともっとフィールド神戸での練習では遠投、キャッチボール、ランニングなどを行い、ブルペンで変化球を交えて19球を投球。今月4日の韓国戦以来、中15日での登板に向け、着実に最終調整を行った。登板間隔は開くが「緊張感とかはいつもより強くあったので(疲労感の)違いはありましたが、球数もそんなに投げていないし、全然大丈夫です」と万全を強調。「チームもすごい流れがいいので、その流れに乗せてもらってやりたいですね」と笑顔を見せた。

 防御率1・82、121奪三振はいずれもリーグトップ。勝ち星こそ後半戦開幕戦で10勝目をマークした僚友・宮城に1勝及ばないが、球界を代表する投手として堂々たる数字を残す。金メダルを見たがっていた宮城には前日18日、練習を行った大阪・舞洲の球団施設で披露。「宮城にも負けていられない。僕も頑張ろうと思います」。自身初の2桁勝利となる10勝目をかけての登板に「1勝、1勝を積み重ねて、いつも通り、いつも通りで行きたいと思います」と自然体で臨む。

 今月17日に23歳の誕生日を迎えた。「何もしていない、いつも通りの日でしたね」と屈託なく笑う右腕は「少しずつ大人になれているんじゃないかとは思います」と胸を張った。どこまでも成長を続ける右腕。今度はチームを25年ぶり、悲願のリーグ制覇へと導く。

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2021年8月19日のニュース