オリックス・吉田凌「頑張って」、後輩に届け!今季初勝利 クラスターで母校・東海大相模が出場辞退

[ 2021年8月19日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス5-2日本ハム ( 2021年8月18日    ほっと神戸 )

<オ・日>5回、ピンチの場面でマウンドに登る吉田凌(撮影・井垣 忠夫)
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 しびれる場面で結果を出した。2―2の5回2死満塁。今季初登板のオリックス・吉田凌は全力で腕を振った。高浜に4球連続スライダー。最後は外角低めで遊ゴロに仕留めた。直後の攻撃で味方が勝ち越すと、6回も3者凡退に仕留め、流れは渡さない。1回1/3を無安打無失点。完璧な内容の今季初勝利だった。

 「後ろにつなぐ気持ちでした。謙虚に行こうと」

 母校・東海大相模が新型コロナウイルスのクラスターのため、今夏の神奈川大会を準々決勝を前に出場辞退。3年夏に45年ぶり優勝に貢献した右腕は「僕らの時はどれだけ恵まれていたか…」と後輩の苦労に思いをはせた。「3年生には次のステップでこの夏の分も晴らすつもりで頑張ってほしい」。後輩を勇気付けるためにも結果を出し続ける覚悟だ。

 中嶋監督は「ああいう場面でもしっかり投げられる投手」と信頼感を口にした。7人の継投で雨中の接戦を勝ち切り、貯金を2桁10に乗せた。2位・楽天とのゲーム差は2・5。25年ぶり優勝に向け、また一人、頼もしい戦力が戻ってきた。(桜井 克也)

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