京都国際 夏も初出場初勝利 小牧監督、1-0に「全員で勝ちたいという気持ちがこういう勝利になった」

[ 2021年8月19日 17:31 ]

第103回全国高校野球選手権 2回戦   京都国際1―0前橋育英 ( 2021年8月19日    甲子園 )

<京都国際・前橋育英>2回無死、先制のソロ本塁打を放つ京都国際・中川(撮影・河野 光希)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第6日は19日、甲子園球場で1回戦と2回戦が行われ、第1試合は降雨ノーゲーム、第2試合は雨天中止となったが、第3試合では今春選抜に続いて夏初出場となった京都国際(京都)が5大会連続出場の前橋育英(群馬)を1―0で下し、夏の甲子園初勝利を飾った。

 打線は0-0で迎えた2回、先頭の4番・中川が左翼席へのソロを放ち先制した。

 投げては先発のエース左腕・森下が初回に1死満塁の危機を連続三振で脱すると、2回にも3者連続三振など、キレのある直球と低めに制球されたスライダーを武器に4安打で10三振を奪う力投。完封勝利を飾った。

 小牧憲継監督は「もう少し打てたら良かったんですけど、だいぶ間隔があいていたので。バッテリーを中心に、全員で勝ちたいという気持ちがこういう勝利になったのかなと思います」と安どの表情を見せた。選抜では初戦で勝利も、2回戦では東海大菅生に逆転サヨナラ負けを喫しており、「こういう競った試合を勝ち切るという事をテーマに選抜以降やってきましたので、まだまだ修正点、課題は多いですけれども、よく粘ってくれたかなと思います」と話した。

 良かったところについては「バッテリーが相手の打者を観察してひとつひとつアウトを積み重ねてくれたと思います」とし、「ある程度時間があったので、分析はしていたんですけれども、試合の中でデータと違う部分であったりですとか、特徴をしっかりつかんでバッテリーで考えて投げてくれたかなと思います」と称えた。

 エース森下の完封については「間が空きすぎて、本来のボ―ルではなかったんですけど、それでも抑えきるというのがエースだということで選抜以降やってきましたんで、そこは成長したかなと思います」と評価。7回無死二塁の危機も右打者の内角を攻めきり無失点。「あそこで逃げて最後打たれてしまったので、選抜では。あそこで攻め切るというのをやってきたので」と強調した。

 攻撃面では4番の中川に貴重な一発が飛び出し、「室内練習から振れてましたし、一本出るかなと言う期待はしてたんですけど、よく浮いたスライダーを一発で仕留めてくれたなと思います」と喜んだ。6回から8回にかけても得点圏に走者を進めたが得点には至らず、「外丸君の投球が素晴らしかったので、また非常に分析されていたなというのは凄く感じていたので、やはりああいう場面でもう1点、2点取れないとこの先勝ち上がっていけないので、もう1度しっかり修正したいなと思います」と反省した。

 雨で日程が変更となり、この日も開始が遅れた中での夏1勝。「選抜で負けてから、悔しい負け方だったので、何が何でも甲子園で借りを返そうという思いの結晶だと思います」と話した小牧監督。次戦に向けては「きょうも全然打ててなかったので、もっともっとしっかり振り込んで球を打ちこんで、次は打線が森下を助けてやってもらいたいなと思います」と課題を掲げた。
 

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