札幌第一→明大・山田翔太投手 負けた高校の分も全力でやってほしい 

[ 2021年8月13日 05:30 ]

19年のセンバツに出場した札幌第一の山田投手
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 【栄冠は2年分輝く 昨夏独自大会Vの主将からのエール(3)】自分が2年生の時、センバツに出たんです。1回戦の山梨学院戦に先発して、1回を持たずにマウンドを降りました。甲子園は広いし、歓声は凄いし、応援の音も響いて包み込まれるというか、とにかく緊張しましたね。大差(5―24)で負けたので、悔しさしか残っていません。自分たちの持っている力が全然出せなかったので、次に来る時は…と思っていました。

 2年生の夏、南北海道大会で負けた日に監督さんから「キャプテンをやってみないか?」と言われたんです。すぐに「やります」と答えました。でも、なかなかうまくいきません。秋は札幌国際情報に負けて、甲子園は出られませんでした。

 最後の夏こそ、と思っていましたが甲子園大会中止を知りました。その時は練習も制限があって、みんな自主練習をしていたんですけど、その日から練習に来る選手は少なくなりましたね。モチベーションが…。独自大会前は一人でも折れている人がいたらチームはまとまらないと思ってミーティングをしました。やるからには優勝を、という雰囲気になって良かった。決勝では札幌国際情報に勝ちました。甲子園がないのは分かっていましたけど、みんなで笑って終われました。

 今年の夏は、北海高校の木村(大成)投手に注目しています。テレビで見ていい投手だなあと。守りもいいですし、甲子園でも上位にいけるチームだと思っています。甲子園でプレーできる選手たちは、負けた高校の分も全力でやってほしいですね。(構成・川島 毅洋)

 ◇山田 翔太(やまだ・しょうた)2003年(平15)1月10日生まれ、札幌市出身の18歳。小1で野球を始め、札幌中の島中では札幌新琴似リトルシニアでプレー。札幌第一では1年春からベンチ入りし、2年春に甲子園出場。今年4月に明大進学。1メートル78、85キロ。右投げ右打ち。

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2021年8月13日のニュース