ソフトバンク・石川 後半戦巻き返しへ先陣!!千賀に負けてられない 修正フォームにも手応え

[ 2021年8月13日 05:30 ]

<ソフトバンク>笑顔で練習する石川(撮影・中村 達也)
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 プロ野球は東京五輪開催に伴う公式戦中断期間が終わり、きょう13日にセ、パ両リーグの後半戦が始まる。4位からの巻き返しを期すソフトバンクは本拠で日本ハムと対戦。後半戦の開幕投手は石川柊太投手(29)に託された。前半戦は3勝と不本意な成績に終わったが、エキシビションマッチで好投するなど復調中。雪辱に燃える右腕が逆襲の先陣を切る。

 後半戦も開幕投手を託された石川の期する思いは強い。「気持ち新たに」と話し、「やってきたことをやるだけ」と力を込めた。前半戦4位からの逆襲に弾みをつけるため、自身の悔しさを晴らすため、再出発のマウンドに立つ。

 今季は初の開幕投手を任されたが、17試合に登板し3勝8敗、防御率3・29。一時中継ぎに配置転換され、2試合に登板した。6月4日の阪神戦から5連敗中で、「野球から離れたくなった。本質的なところを見られなかったけど、前半戦でその経験をできたのは大きい」。結果が伴わず不安が募ったが、逃げなかった。約1カ月の五輪ブレーク中に不振の原因を探し、体の開きを抑えるフォームに取り組んだ。「腰の角度が入ってくるとカーブの叩ける場所が変わるし、直球も打者への反応が良かった」。8月5日の巨人とのエキシビションマッチでは5回途中1失点。パワーカーブで7三振を奪い、修正したフォームに手応えを得た。

 ライバルの存在が刺激になっている。東京五輪で侍ジャパンが金メダルを獲得。同じ育成出身で、親交が深い千賀の活躍に奮い立った。「苦労、思い、不安を聞いていた。計り知れないメンタリティーで向かっていったと思う。あのパフォーマンスが出せるのは凄い」。負けてられないという思いは強い。

 先発の役目を必ず果たす。前半戦23試合登板し1勝5セーブ、防御率0・39のモイネロが左手首の違和感のため、リハビリ組で後半戦をスタートすることになった。中継ぎエース不在の期間は先発が発奮するしかない。日本ハム戦は中継ぎを含め通算19試合で7勝2敗、防御率2・48。好相性を追い風にする。

 3月26日のロッテとの開幕戦では7回1失点の好投で、育成出身として史上初の開幕戦白星を挙げた。自身もチームもリスタートとなる大事な一戦。好投で勢いをもたらす。(福井 亮太)

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