佐々木朗希の163キロを体感した男、法大・内海貴斗が3安打「いいバッティングができた」

[ 2021年6月2日 12:34 ]

東京六大学野球フレッシュトーナメント   法大11―4明大 ( 2021年6月2日    神宮 )

<新人戦 明大・法大>3回1死、法大・内海貴は中二塁打を放つ(撮影・沢田 明徳)
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 2年前の春。横浜高の3年生だった内海貴斗は、高校日本代表候補の合宿に参加していた。実戦形式の練習で佐々木朗希(現ロッテ)と対戦した。160キロの直球を打ってファール。そして、163キロを打席で体感した。ボール球だったが「3キロだけでもレベルの違うボール。手が出なかったですね。とてもいい経験になった」と、あの時の衝撃を懐かしんだ。

 法大に進学すると、先輩たちとパワーの違いを痛感した。1年生から試合に出ることはできず「いけるかなと思っていたので、挫折しかけました」と振り返る。救ってくれたのは、先輩から懸けられた一言だった。3学年上の村田雄大(現HONDA)は、横浜高から法大に進み、リーグ戦デビューは3年春だった。その村田さんから「そんなにうまくいくものじゃない。しっかり下積みをして、苦労した方が成功するよ」とアドバイスをもらった。内海貴は「それを信じて頑張ってきた」と練習に励んだ。

 食事の量を増やし、体重は高校時代から8キロ増の81キロになった。持ち味のフルスイングにも磨きがかかった。

 この日の明大戦では「2番・三塁」でスタメン出場。3安打の固め打ちに「いいバッティングができた」と胸を張った。(川島 毅洋)

 ◇内海 貴斗(うつみ・たかと)2002年(平14)1月18日生まれ、神奈川県出身の19歳。小3から野球を始め、末吉中では世田谷西リトルシニアでプレー。横浜高では1年春からベンチ入りし2年夏、3年春に甲子園出場。1メートル82、81キロ。右投げ左打ち。

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2021年6月2日のニュース