オリ・紅林 高校時代届かなかった甲子園で4打点&好守「プロで見返そうと」

[ 2021年6月2日 05:30 ]

交流戦   オリックス5ー2阪神 ( 2021年6月1日    甲子園 )

<神・オ>8回2死満塁、紅林は右前に2点適時打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 たどり着いた聖地で、成長した姿を示した。オリックス・紅林が先制打を含む2安打を放ち自己最多4打点。駿河総合時代には届かなかった夢舞台で、1軍公式戦では初めての甲子園で躍動した。

 「高校の時に来られなかった甲子園。最後の夏に決勝まで行きましたが、負けてすごい悔しかった。プロで見返そうとやってきたので、甲子園で、1軍でやれて良かったです」

 一振りで決めた。2回2死一塁。西勇の初球144キロシュートを巧打。捉えた打球は右中間を破る適時二塁打。「相手が西さん。追い込まれたらダメ。初球からガンガンいこうと」。中嶋監督も「2死一塁で次打者が投手。難しい場面で思い切っていってくれてた」と評価。8回2死満塁では右前にポトリと落とす技あり2点打で勝負を決めた。

 守備でも魅せた。2回、サンズの打球を三遊間深くで捕球し一塁へノーバウンド送球。「たまたまです」と謙そんするが、肩の強さは本物だ。開幕直後は打撃不振に、守備の乱れも重なったが、名手・安達と競い合う形で“定位置”が似合う男に飛躍した。

 「ずっと試合に出させてもらって。休みももらって。大事に使ってもらっている。監督には感謝しかないです」。勝利と育成の両立を図る指揮官の“孝行息子”が「新生オリックス」の旗印になりそうだ。(湯澤 涼)

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2021年6月2日のニュース