メジャーの「投高打低」は5月も継続 マリナーズは歴史的な?超低打率

[ 2021年6月2日 08:19 ]

「記録的」な低打率となっているマリナーズに所属する菊池雄星投手(AP)
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 AP通信がスポーツ専門のデータを取り扱っている「イライアス・スポーツ・ビューロー」の情報をもとに大リーグの5月における打撃成績を紹介。全30球団の月間打率は・239で、4月(・232)からはわずかに上昇したものの、5月としては1972年(・237)以来、49年ぶりに低いアベレージとなった。

 4月と5月を併せたここまでのリーグ打率は・236。これは投手のマウンドの高さを15インチ(約38センチ)から10インチ(約25センチ)に下げる前年となった1968年(・229)以来となる低い数値となっている。

 菊池雄星投手(29)が在籍するマリナーズ(28勝27敗)の5月31日終了時点でのチーム打率はリーグ最下位の・205。これは1910年にホワイトソックスが記録したシーズン歴代ワーストの・211を現時点で6厘ほど下回っている。(今季1位はアストロズの・267)。

 今季はすでに「ノーヒッター」が6回達成されているが、1試合のチーム平均安打数は7・78で、これは1908年の7・75に次ぐ少ない本数。4月にはリーグ全体の三振数が安打数を1091も上回っていたが、5月も三振が838ほど多く“投高打低”の傾向は変わっていない。

 1試合のチーム平均三振数はここまで8・99。これは13季連続で最多記録を更新するペースになっており、1979年時(4・77)に比べると88%も増えている。

 若干飛距離が落ちるボールが採用されていることで本塁打数の増加も頭打ち。昨季は1試合平均で1・28本(1チーム)だったものが今季は1・13本でこれは2015年の1・01本以来となる少ない本数となった。リーグ最少の37本塁打にとどまっているパイレーツにいたっては1試合平均で0・70本。エンゼルスでは大谷翔平(26)が15本を放っているが、チーム総数は66本(1試合平均1・22本=1位はブレーブスの1・59本)で、これはリーグ全体では11位となっている。

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2021年6月2日のニュース