ロッテ・朗希のプロ1勝を柳沼担当スカウトが祝福「おめでとう。一年間、よく辛抱した」

[ 2021年5月28日 05:30 ]

交流戦   ロッテ6―4阪神 ( 2021年5月27日    甲子園 )

<神・ロ>初勝利し、笑顔をみせる佐々木朗希(左)(撮影・平嶋 理子)
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 19年10月17日のドラフト会議。ロッテの井口監督が4球団による抽選で佐々木朗の当たりくじを引いた瞬間、担当の柳沼強スカウト(46)は喜びを爆発させた。あれから588日。1年目にデビューできなかった19歳を、「球界の父」として支えてきた同スカウトが率直な思いを明かした。

 初勝利おめでとう。一年間、よく辛抱したと思いますよ。みんなが「凄い」と言っても、昨年のあいつは何もしていない。全然投げていないから、自分が思い描いていた世界とどう違うかも感じられない。精神的につらかったと思いますよ。

 連絡は月に1、2回以上、LINEは入団からずっとしています。相談というより、話し相手。僕の長男が朗希と同い年で、感覚が似ている。メッセージを5行打っても、1行で返ってくる。「俺がこれだけ打っているのに短いな!」と言っても「あっ、すみません」ぐらいですよ。

 自分の中では朗希は息子みたいなもの。僕が2軍のある浦和に行くと、みんなから「朗希、お父さんが来たぞ!」とちゃかされています。天国に本当のお父さんはいるけど、そんな雰囲気なので中に入りやすい。普段は僕のことをからかったりしながらメッセージのやりとりをするけれど、会った時はニコニコと話してくれる。だから、これでいいんです。(千葉ロッテマリーンズスカウト)

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