楽天・涌井、最後の一球で通算150勝はお預けに 「打たれたらいけない場面で打たれてしまったのが全て」

[ 2021年5月28日 22:44 ]

交流戦   楽天ーDeNA ( 2021年5月28日    楽天生命 )

6回2死一、二塁、大和(右)に左越え3ランを浴びた涌井(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 涌井秀章投手は最後の102球目が誤算だった。4―2の6回2死から9番大和に左翼線への逆転3ランを浴びて降板。「一配球に正解はないので、打たれたらいけない場面で打たれてしまったのが全てです」とコメントした。

 初回に2失点する苦しい立ち上がりだったが、2回以降は走者を出しながらも粘って立ち直ったかにみえた。打線もエースを援護すべく、4回には島内の同点二塁打、ディクソンの勝ち越し左前適時打、足立のスクイズと3得点で逆転。あと1つと迫っている涌井の通算150勝という節目がみえていた。

 「回を追うごとに良くなった。あの回までだな、とは思ったんですけど」と石井監督。大和を抑えれば通算150勝目の権利を手にし、あとは救援陣に託すというところだった。

 7回に安楽、8回には福山がそれぞれ失点するなど、救援陣も盤石のリレーとはならなかった。9回には相手の抑え・三嶋を攻めて、1点差まで迫ったがあと一歩及ばず。石井監督は「1点差でひっついていければ良かったんですけど。なかなか辛抱しきれなかったところが、打線に。1点差なら“何とかいってやろう”となるところ、2点差になってしまうとなかなか2点返すのは大変なので、プレッシャーになってしまう。終盤は1点差でくっついていきたいゲーム展開でした」と流れをつかみきれず投打の歯車の乱れを悔やんだ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月28日のニュース