日本ハム・五十幡　打った走った守った、適時打に安ども逆転負けで借金10

交流戦   日本ハム2―5ヤクルト （ 2021年5月27日    神宮 ）

＜ヤ・日＞5回2死、五十幡は中前打を放つ（撮影・沢田　明徳）
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　プロ初の3安打猛打賞に守備での美技。今季6個目の盗塁となる二盗も決めた。敗戦の中、日本ハムのドラフト2位・五十幡の存在感が際立った。

　初回に奥川のフォークを右翼線二塁打し、先発9試合連続安打として先制点を演出した。2回は2死二塁から再びフォークを右前打。「ここ数試合、落ち球で抑えられることが多々あった」という課題の球を2度捉えた。ここまで得点圏では8打席無安打だっただけに「ずっとチャンスでチームに貢献できていなかったので、1本打つことができて良かった」と、適時打に安どの表情を浮かべた。

　5回に中前打を放ち、二盗にも成功。3安打で初めて打率3割（・311）に乗せた。守備では8回、2―5となってなおも1死二塁から、代打・渡辺の中堅後方への飛球を背走して好捕。中大時代からプレーする神宮球場で躍動する姿に、栗山監督も「イメージのある球場。思い切って自分らしくやってくれている」と称えた。

　ただ、この新リードオフマンの奮闘が実らないのがもどかしい。チームは今季ワーストタイの借金10。最近6試合で打率・385と絶好調の五十幡に続く存在が待たれる。（東尾　洋樹）