大野豊氏 久々実戦での広島打線の粘りには光 大誤算は床田 山川への内角球の意図は何か

[ 2021年5月28日 07:30 ]

交流戦   広島4-4西武 ( 2021年5月27日    マツダ )

<広・西>2回1死 広島・若林(右)に本塁打を打たれた床田(撮影・成瀬 徹)
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 【大野豊 視点】西武・森の一塁けん制悪送球から広島に流れが来た中で、もう1本出ていれば…という試合ではあった。ただ実戦から遠ざかり、この間が自主練習のみだった状況を考えれば、打線の粘りの方に目を向けるべきだろう。

 ましてや、先発は右のニールから左のダーモディに急きょ変更されている。組み替えたであろう打線は、それでもセンターから逆方向に14安打を放った。よく対応したと思う。よく引き分けに持ち込んだと言っていい。

 3回で降板した先発の床田は大誤算だったが、そうした流れをつくったのはリリーフ陣だ。次の1点が分岐点になる中で5点目を与えなかった。相手の救援陣との差が出た。

 床田は、決して悪い感じではない。にもかかわらず、西武打線にタイミングの合う球になってしまっている。課題の立ち上がりに2四球が絡んで3失点。一番の問題は山川への攻めだ。絶対に打たれてはいけないカウント0―2で痛打を浴びた1球がもったいない。内角を突くのはいいが、どういう意図だったのか。坂倉としっかり話し合ってほしい。

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