阪神・アルカンタラ「悔しい」…またも“魔の6回”で矢野監督「良い悪いは、はっきりしすぎている」

[ 2021年5月28日 05:30 ]

交流戦   阪神4-6ロッテ ( 2021年5月27日    甲子園 )

<神・ロ>2回2死一、二塁、アルカンタラは右前適時打を放つ(投手・佐々木朗)(撮影・坂田 高浩)
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 “魔の6回”は繰り返された。阪神・アルカンタラは5回まで2失点と快調に飛ばしたが、突如崩れて5回2/3を5失点。初の甲子園での登板で、悪夢を見た。

 「野手のみんなが援護してくれたけど、そのリードを守りきることができなくて悔しいよ」。登板後、球団広報に託したコメントに無念さがにじんだ。

 「投打のヒーロー」候補だった。初回、荻野に初球を先頭打者本塁打されたものの立ち直り、5回まで7奪三振の力投でリードを守った。2回2死一、二塁で迎えた第1打席では佐々木朗の150キロ直球を右前に運び、初安打初打点が貴重な勝ち越し打。流れは完全に自軍へ傾いていた。

 暗転したのは6回2死から。中村奨にこの日初めての四球を献上すると、レアードに中前打。一、二塁から角中に左中間への2点適時二塁打を浴びて同点とされた。2番手の岩貞も味方の失策が絡んで決勝点を献上し、助っ人右腕が手にしていた白星は姿を変え、来日初黒星に。矢野監督も「良い悪いは、はっきりしすぎているかな。もう一人、頑張ってくれたらっていうところやから」と渋い表情を浮かべた。

 思えば、初勝利を挙げた16日の巨人戦も6回に3失点を喫して薄氷の勝利だった。スタミナ面なのか、別に付けいる隙があったのか…次回以降も「6回」が背番号44の課題となりそうだ。(遠藤 礼)

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2021年5月28日のニュース