ロッテ・朗希 ゲームから現実へ…幼なじみと“泣きの1回”重ねた甲子園で初勝利

[ 2021年5月28日 05:30 ]

交流戦   ロッテ6―4阪神 ( 2021年5月27日    甲子園 )

<神・ロ>甲子園でキャッチボールをする佐々木朗希(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 【Hero's File】ロッテ・佐々木朗にとって、甲子園は幼なじみと熱戦を重ねた舞台だ。菊地広翔(ひろと)さん(20)は保育園から中学まで同じで別の高校に進学後も自主練習をともにした仲。2人の趣味はテレビゲームの「実況パワフルプロ野球」。ゲーム内に自身をモデルにした選手をつくって対決する「伝統の一戦」は高校卒業まで続いた。

 佐々木朗は必ず甲子園を選んだ。ゲーム内では自身の最速を155キロに設定。聖地のマウンドで親友との名勝負を数え、負ければ本気で悔しがり「甲子園で投げることをイメージしていたと思います」と菊地さん。「お互いに負けず嫌いで“泣きの1回”が何度もありました」と笑う。

 高校3年の夏。佐々木朗はゲーム内の自身を超える163キロを投じたが、甲子園出場の夢はかなわなかった。プロ野球選手となり、現実の甲子園で投げた親友に菊地さんは「朗希にとって甲子園は特別なのかなと思う。今日は“泣きの1回”がない中で、勝ってうれしい」と喜んだ。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

続きを表示

2021年5月28日のニュース