「プロウト」お股ニキ氏 西武・高橋&ソフトバンク・三森を今季ブレーク選手に指名

[ 2021年2月23日 07:30 ]

お股ニキ氏が今季注目している西武・高橋
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 キャンプも終盤に入り、23日からオープン戦期間に突入する(2月は無観客の練習試合に変更)。外国人選手の来日が遅れ若手選手にとっては例年以上にアピールのチャンス。パドレスのダルビッシュ有投手(34)も認める存在で、テレビのキャンプ中継などで各球団の調整をチェックしてきた「プロウト(プロの素人)」評論家・お股ニキ氏が、今季イチ推しの選手を挙げた。(大林 幹雄)

 お股ニキ氏が、「真のエースクラス。そうならないといけない」と期待するのが、今季の開幕投手に指名された西武・高橋だ。ニール、新外国人ダーモディが出遅れる中で、絶対的エースへの進化を見込む。その過程を、あの投手と重ねた。

 「ダルビッシュの12年の9月、19年の後半戦のような感じがあった。ダルビッシュはどちらの年も、翌年にサイ・ヤング賞を争った(いずれも記者投票で2位)」

 高橋は昨季8勝8敗、防御率3.74ながら、9月以降の11登板では5勝2敗、防御率2.28。9月1日のロッテ戦では7回1死まで、同8日オリックス戦では8回までノーヒットの快投も演じた。

 1メートル90の長身から角度を生かした直球を、お股ニキ氏は「選ばれた者しか出せない角度」と指摘。カットボール、フォーク、カーブを組み合わせる投球を「巨人時代のマイコラス(現カージナルス)の雰囲気がある。角度があり、空振りか、バットに当たってもゴロになる」と絶賛した。自身が提唱する「スラット・スプリット型」「スラット・カーブ型」の、いずれのスタイルにも当てはまる。

 新たな先発の一員として期待の存在には「球は誰が見ても凄い。後は試合でどこまで出せるか」と中日・清水を筆頭に挙げる。先発候補の新外国人右腕ロメロの来日の見通しが立たないDeNAでは「番長(三浦監督)のようなスローカーブもあり、角度のある直球もいい」と阪口、「球はいい。制球が良くなれば」と京山の2人に期待。また、ソフトバンクの杉山を「この時期に159キロを連発している。千賀、東浜らが出遅れる中で、思い切って先発入りも期待したい」と潜在能力を高評価した。

 打者で真っ先に挙がるブレーク候補生は、昨季ウエスタン・リーグの首位打者に輝いたソフトバンクの高卒5年目・三森だ。「使えば結果を出すレベルに達している」とお股ニキ氏。昨季台頭し、日本シリーズMVPに輝いた栗原と比較し「栗原は打点を稼ぐタイプだが、三森は高い打率を残せるタイプ」といい「体の近くからバットが出るようになってフォームが滑らかになり、再現性が高まった」と分析。課題である二塁守備の改善がポイントになる。

 同僚で2年目の柳町も「元々パンチ力はあり、確実性が出てきた」と評価。現在、実戦3試合でいずれも安打を放ち、打率.571(7打数4安打)と絶好調だが「今だけではない感じがある」という。ソフトバンクはグラシアル、デスパイネらの合流が遅れ、グラシアルは五輪期間にキューバ代表で離脱する可能性があるだけに、出場機会が望める。

 セ・リーグでは、中軸候補の新外国人ロハスが出遅れる中、阪神・陽川の安定感が増したと指摘。「これまで(テークバックで)肩が入りすぎていたが、パワーはあるのでコンパクトに振れて改善されてきた。守備もうまく、ユーティリティー性がある」と評した。

 ◆お股ニキ(@omatacom=おまたにき)本名、生年月日、出身地は非公表。「ニキ」はネット用語で「兄貴」の意味。本格的な野球経験は中学の部活動まで。15年にダルビッシュ(当時レンジャーズ)に関してつづったツイートが偶然、本人の目に留まったのをきっかけに親交がスタート。ツーシームを助言した際には「お股ツーシーム」として公認されるなど、「プロウト」としての道が開けた。球界で理論を取り入れる選手が急増し、昨年から4人のグループで開設したオンラインサロン(会員制ウェブサービス)にはダルビッシュ、千賀、東浜らを筆頭に、40人以上のプロ選手が加入。「セイバーメトリクスの落とし穴」(光文社新書)、「ピッチングデザイン」(集英社)、「ダルビッシュ最強投手論」(宝島社)などの著書がある。

 ▽お股ニキ氏の理論 客観的な「データ」と、長年の観察で養われた「感覚」をミックスして分析。投手においては、質の良いフォーシームと、「スラット(スラッター)」と呼ぶスライダーとカットボールの中間の性質を持つ球を磨くことを推奨する。これにシュート気味に落ちるスプリットやチェンジアップを組み合わせる「スラット・スプリット型」、カーブを組み合わせる「スラット・カーブ型」などを、近年の好投手の例として分類している。

 ≪楽天ドラ1早川&阪神ドラ1佐藤輝「本物」≫お股ニキ氏は、ドラフト1位で4球団が競合した楽天・早川、阪神・佐藤輝をいずれも「本物」と評した。早川については「今永の1年目よりも上かもしれない。当時の今永よりも変化球の完成度が高い」と分析。佐藤輝については「本物。柳田のような“型”ができている。見逃し方も、球がしっかり見えている」とした。

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