阪神・西勇が27日に実戦初登板 変化球を交え24球の「万全デモ」

[ 2021年2月23日 05:30 ]

ブルペンで投球練習する阪神・西勇(撮影・北條 貴史)
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 開幕投手の最有力候補とされる阪神の西勇輝投手(30)が27日の中日戦(北谷)で今春実戦初登板することが22日、分かった。この日は18日以来のブルペン入りで変化球を交え24球。キャンプ中に腰の違和感などがあったもようで、昨年よりは遅い初実戦となる。ただ、経験も豊富で2年連続の大役に向け心配は無用だ。

 「3・26」に向け、いよいよ臨戦態勢に入る。西勇は開幕戦まで30日を切った27日の中日戦で初登板を果たし先発で1イニングを予定していることが判明。2年連続の大役に向け、ここからペースアップしていく。

 「自分の体と相談しながら、やれればいいんじゃないかと思う。もう試合も近いし、いつも通りの球数で投げた感じ」

 この日は18日以来4日ぶりにブルペンに入り、変化球を交えて24球。一球一球、フォームや感触を確かめるように投げた。持ち前の制球力は健在で、大きな不安は感じさせず。今後は打撃投手を務め2月27日に向かう。

 開幕投手を務めた昨年は2月18日の紅白戦で初実戦に臨み、同22日の中日戦とキャンプ期間中に2度登板したが、今年は異なる臨戦過程。ただ、「逆に休む勇気も大事」と、蓄積疲労を理由に慎重に調整を進める。第3クールの11日から14日には連日ブルペンに入り、計329球を投げ込んだが、体への負担を考えペースダウン。第4クールのブルペン入りは18日の1度だけ。強弱を付けながら万全を期す。

 「年齢もあるし、疲れてきている部分もある。焦ることはないので、マイペースでやっています」

 投球間隔が空いたことでコンディション面を不安視されたが、金村投手コーチは「休みの日も練習しているから、ちょっと疲れが出てきているところはある。(腰は)ちょっとね。いろんなところに張りが出てきたりはしていたんだけど、今日はいい感じで抜けてきたと言っていた。逆算した調整。本人の予定通りと思う」と心配無用を強調。矢野監督も「自分のやることは分かっている選手で任せている。能見や球児がいなくなった中で自覚をさらに感じる。シーズンが始まって勇輝の力がっていう存在と思っている」と絶大な信頼を寄せる。

 オフには、自身が3、4番手になるくらい若手の台頭を望んだ。藤浪、秋山、青柳らが順調に実戦でアピールも、上回る決定打は見られない。「自分の逆算をしながら、しっかりできれば」。投球でもチームの先頭に立つ準備を進める。

 【阪神・西勇の実戦初登板】

 ★19年 2月26日の紅白戦に紅組で先発。1死から木浪と北條の連打で1回2安打1失点。2度目登板の3月3日、ソフトバンクとのオープン戦で初対外試合。6回3番手で1回2安打3失点。グラシアルに3ラン被弾も、梅野と意思疎通が進み「(内容は)良かった」。

 ★20年 2月18日の紅白戦で白組の先発。1死から近本ソロとマルテ2ラン含む4連打で1回4安打3失点。初対外試合の22日中日戦は先発で2回3安打1失点。平田にソロ被弾の一方、ビシエドに対し全5球変化球で見逃し三振を奪った。

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