【第93回センバツ見どころ】第4日は好カードだらけ! 152キロ右腕、優勝候補対決、地区王者登場

[ 2021年2月23日 20:10 ]

09年清峰以来の公立高校Vを目指す市和歌山・小園 (撮影・後藤 大輝)
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 第93回選抜高校野球大会の組み合わせが23日、決まった。各日の見どころを紹介する。

<第1試合>
市和歌山(和歌山)-県岐阜商(岐阜)
「ドラフト上位候補152キロ右腕vs名門の強打線」

市和歌山は大会屈指の右腕として注目される最速152キロの小園擁する。昨秋は11試合68回1/3で驚異の80奪三振。防御率0点台をマークした。バッテリーを組む捕手で4番の松川は高校通算31本塁打でプロ注目。伝統の堅守も健在だ。県岐阜商は野崎と松野の左右2枚看板が昨夏甲子園交流試合も経験しており、経験豊富。4番で捕手の高木がチームの柱だ。攻撃では3番の桜井が昨秋公式戦10試合で打率.639をマークしており、強力打線をけん引。鍛治舎監督は母校率いて初めてトーナメントの甲子園に臨む。

<第2試合>
智弁学園(奈良)-大阪桐蔭(大阪)
「優勝候補筆頭同士がちょっともったいない初戦激突。見逃せない戦い」

智弁学園は激戦の近畿を制し、今大会優勝候補筆頭格。投手はエース左腕・西村、長身の本格派・小畠の2枚が盤石。控えも力がある。打線をけん引する左の強打者・前川が3番に座り、右の強打者の山下が4番の打線は迫力満点。上位打線と5番・三垣が
鍵を握りそうだ。大阪桐蔭は中学時代から全国クラスの右腕・関戸は昨秋故障で万全ではなかったが、その間に左腕・松浦が成長しエースの座をつかんだ。関戸が万全ならばセンバツでは超強力な2枚看板だ。打線も隙なし。主軸がマークされても下位が強力だけに、どこからでも得点できる。西谷監督は甲子園通算現役最多の55勝。どこまで伸ばすか?

<第3試合>
広島新庄(広島)-上田西
「昨秋中国大会王者vs経験豊富な左腕・山口」

昨秋中国大会王者の広島新庄。巨人・田口、日本ハム・堀、ENEOS・山岡ら近年は好左腕が多く育っている印象だが、今年のエースの花田は右腕。出遅れた左腕・秋山に代わってエースを務め、縦系の変化球と長身を生かした直球で抜群の安定感を見せた。盗塁やエンドランも多用した攻撃力も高い。昨年4月就任の宇多村監督は甲子園初采配。上田西は1年春から公式戦を経験している左腕・山口は制球良く両サイドに集め、要所で三振を奪える。打線は昨秋、4番経験もある笹原を1番に据える超攻撃的打線で得点力がアップした。投打ともに経験豊富な選手が多く、初のセンバツで暴れまわる。

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