日本ハム・ドラ1大海「よいとまけ」で地固め!学生時代過ごした苫小牧から「うれしい」銘菓差し入れ

[ 2021年2月23日 05:30 ]

<日本ハム沖縄キャンプ>連係練習を行った伊藤(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 「よいとまけ」で地固めだ。日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が次回登板で先発することが22日、決まった。28日の広島との練習試合(名護)で、対外試合ではプロ初先発となる。この日は、高校、大学時代を過ごした苫小牧市の銘菓「よいとまけ」の差し入れもチームに届き、開幕ローテーション入りの地固めに臨む。

 練習後のこと。球場から宿舎ホテルへ引き揚げる伊藤は、小脇に箱を抱えていた。包装紙にあるのは「よいとまけ」の文字。駒大苫小牧時代から8年間過ごした苫小牧からの差し入れだった。

 「うれしいです。疲れてくると甘い物が欲しくなりますから。8年間苫小牧にいたんですけど、食べたことがなかったので」

 そう言って笑みをこぼした伊藤は、地元の心遣いが何よりうれしかった。チームには伊藤とともに、苫小牧中央出身の新人・根本も在籍。その2人とともに「チームの皆さんへ」と大量に届いたのが、苫小牧の銘菓「よいとまけ」(製造元・三星)だった。たまった疲れを癒やすのには絶好の食べ物だ。キャンプ終盤で疲労もピークに近く、タイミングも抜群だった。

 そんな伊藤の次回登板は28日の広島戦に決まった。今キャンプでの最終戦で、対外試合では初先発となる。対外試合初登板だった20日の楽天戦(金武)では、7回からの救援登板。味方の失策も絡んで失点するなど3回を2失点だった。「(失策を)カバーできなきゃいけない」。そんな反省も踏まえて今度は先発。開幕ローテーション入りへの重要なステップとなる。

 「よいとまけ」という言葉は、建築現場で地固めする時に重い槌(つち)を滑車で上げ下ろしする作業のこと、またはその作業をする時の掛け声だ。2・28広島戦。伊藤は「よいとまけ」を食べて、開幕ローテーション入りの地固めをする。(秋村 誠人)

 ▽よいとまけ 1953年(昭28)発売の苫小牧を代表する銘菓。ハスカップを使った特製ジャムがロール状のカステラの表面と中にたっぷり使われている。食べる時に特製ジャムが手に付くことなどから、愛着を込めて「日本一食べにくいお菓子」と表現されたことも。第22回全国菓子大博覧会名誉総裁賞受賞。

続きを表示

この記事のフォト

2021年2月23日のニュース