帝京長岡・芝草監督 公式戦初采配で27点圧勝「選手から闘志を感じた」

[ 2020年7月24日 05:30 ]

新潟大会2回戦   帝京長岡27―0加茂農林 ( 2020年7月23日 )

ベンチ前で校歌を聞く芝草監督(中央)
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 元甲子園球児で日本ハムなどで投手として活躍した帝京長岡・芝草宇宙監督(50)が今年4月の就任後初の公式戦を勝利で飾った。

 公式戦初采配は27―0の大勝だった。帝京高時代と同じ縦じまのユニホームに袖を通した芝草監督は「やっぱり校歌を聴けるのは気持ちが良いですね」と記念すべき1勝の喜びに浸った。

 試合前には「とにかく前日までやってきたことを出そう」とナインに声を掛けた。その期待に応えるように合計24安打と打線が爆発した。2回に5点を先制。3回には打者19人の猛攻で14点を奪って勝利を決定付けた。

 芝草監督は帝京のエースとして3度甲子園に出場。3年夏にはノーヒットノーランを達成。その後、日本ハムなどで活躍した。18年から外部コーチとして帝京長岡を指導。今年4月から監督になった。就任時には「甲子園で勝てるチームを目指そう」と訓示した。昨秋は初戦(2回戦)で中越に0―15と大敗したチームを立て直し、大勝発進につなげた。

 今月12日に就任後初めての練習試合を中越と行ったが、降雨のため2回途中でノーゲーム。ほぼぶっつけ本番で臨んだ一戦だった。それでも実戦不足を言い訳にするつもりはなかった。「一つも(試合を)やっていない状態をプラスに考えた。試合をできていない分、実戦練習を多くやって一つ一つプレーを止めて確認してきた」と指揮官。練習で補ってきた自負があった。

 18年12月に埼玉・浦和学院から転校してきた西村俊亮(3年)は公式戦初出場。5安打9打点と活躍し「大会が一番楽しいと感じた。とにかく自分たちのやってきたことを信じてやろうと思っていた」と胸を張った。

 3回戦の相手は昨秋4強の加茂暁星。芝草監督は「選手からは闘志を感じた。私自身も負けずに闘志を出しながら、冷静に判断できるようにしたい」と話した。特別な夏、快進撃を見せるつもりだ。(棚橋 孝太) 

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