おかやま山陽 漁府の値千金弾で逆転勝ち 堤監督うなる「これぞ、4番という一打」

[ 2020年7月24日 13:36 ]

夏季岡山県高校野球大会2回戦   おかやま山陽5―3倉敷天城 ( 2020年7月24日    マスカットスタジアム )

<おかやま山陽・倉敷天城>3回無死一、二塁からバックスクリーン左に逆転3ランを放ったおかやま山陽の4番・漁府輝羽(3年)
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 おかやま山陽がプロ注目の4番・漁府輝羽右翼手(3年)の値千金の一発で倉敷天城に逆転勝ちした。おかやま山陽は1―3で迎えた3回、敵失と3番・久戸瀬央(3年)の左前打で無死一、二塁の好機を築き、漁府がカウント2―0から外角のスライダーをガツン。高校通算23本目となる本塁打をバックスクリーンに左に放り込み、逆転した。

 「手応えはあって行くかなと思いました。マスカット球場では初めてのホームランなので自信になりました」

 昨夏は初戦で岡山学芸館にサヨナラ負け。満塁の好機に三振を喫したシーンは今も鮮明に記憶の中に残っている。その時の悔しさをバネに目指してきた高校最後の夏。この日はプロ9球団のスカウト陣がバックネット裏から漁府のプレーを視察。両翼99・5メートルの広いマスカットスタジアムでコロナ禍による自粛生活中も地道に磨いてきた長打力を披露した。

 「教え子の中で飛距離は漁府か一番。あれで流れが変わりました。これぞ、4番という一打でした」と堤尚彦監督。初回に3点を失った投手陣も2回以降は3投手の継投で相手打線を零封。主砲の一発で劣勢だったチームのムードは一変した。

 大会終了後にプロ志望届を提出する予定。甲子園に代わるプロという夢の実現へ漁府のアピールは続く。

 ◆漁府 輝羽(ぎょふ・こうは)2002年(平成14)7月16日生まれ。岡山県倉敷市出身の18歳。6歳からソフトボールを始める。福田南中で軟式野球を始め、守備は投手と外野手。おかやま山陽高では2年春から外野手としてベンチ入り。遠投は100メートル以上。50メートル走は6秒4。1メートル83、86キロ。右投げ右打ち。好きな球団は広島。目標は広島の鈴木誠也。

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