元近鉄、横浜　大西宏明さん経営の焼き肉店に強盗　怒り心頭「腹立たしい」

横浜時代の大西宏明さん（2009年撮影）
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　近鉄、横浜などで活躍した元プロ野球選手の大西宏明さん（40）が経営する大阪・心斎橋の焼き肉店「笑ぎゅう」に24日午前1時50分ごろ、男が押し入り、現金約59万円が奪われる強盗事件が起こった。男は30歳ぐらいで身長1メートル60ほど。黒っぽいTシャツを著ていた。大阪府警南署が強盗容疑で逃げた男の行方を追っている。

　事件当時、店内では男性従業員（33）が1人で閉店準備をしていた。南署によると犯人と思われる男が一度は「いけますか？」と客を装い入店。従業員から閉店を告げられると店外に出たが、すぐに舞い戻り「お前、しばかれたいんか！」とひょう変。ナイフを出すしぐさをして従業員を壁に押しつけ、その間にレジの下に置いていた売上金入りの封筒を奪った。

　現在、関西独立リーグ「堺シュライクス」の監督を務める大西さんは、チームのこともあって夜中には店におらず、事件当時も不在だった。この日、取材に応じた大西さんによると「いつもは必ず2人の従業員がいるのですが、今日（24日）お昼に大量の弁当の発注があって、1人が買い出しに行っている中で事件が起きた」と肩を落とした。

　コロナ禍で売り上げも激減している中でのWパンチに、大西さんは「腹立たしい」と怒り心頭。それでも「一番には、スタッフにケガがなくてよかった。店にいた従業員は、事情聴取を受けて号泣して。そんな思いをさせたことが悲しい」と声を振り絞り「こうなったら被害に遭ったお金も“広告費”と思って、また頑張ります」気丈に話した。