オリックス・ジョーンズの執念届かず　延長戦は鬼門　今季5試合で未勝利

パ・リーグ   オリックス2－2楽天 （ 2020年7月23日    楽天生命パーク ）

オリックスサイト＜楽・オ6＞4回2死からチーム初安打を放つジョーンズ（撮影・長久保　豊）
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　執念の同点劇も実らず、オリックスは今季3度目の引き分けに終わった。9、10回はいずれも得点圏に走者を進めながら無得点に終わり、西村監督は「チャンスがあるところで、そこで点を取っていかないといけない」と悔しがった。

　敗戦を阻止したのはジョーンズの気迫だった。0―2の8回1死満塁で左前へ同点打。「チーム全体が何とかしようという雰囲気の中で打てて良かった」。3試合ぶりの4番復帰に「監督が決める中で何番でもと伝えている。プライドの問題ではない。勝ち負けの問題」と強調した。

　背中でも引っ張った。初回2死二塁でハーフスイングを取られて空振り三振。この判定にバットとヘルメットを放り投げた。不穏な空気が漂ったが、球審に対して“一塁塁審に確認してほしい”とジェスチャーで問いかけたのは勝利への執念だった。

　今季5度目を数えた延長戦は2敗3分けの未勝利。9試合連続で先制されていることも気がかりだ。西村監督は「打線は粘りが出てきたけど、先発投手をどう打っていくか」と見据えた。　（湯澤　涼）