市川・峡南・青洲・増穂商連合敗れる 「最後の夏」峡南唯一の部員・滝沢も涙

[ 2020年7月24日 14:53 ]

山梨県高等学校野球大会   富士河口湖5―2市川・峡南・増穂商・青洲 ( 2020年7月24日    富士北麓 )

富士河口湖―市川・峡南・増穂商・青洲(連合)。初戦で敗れ、スタンドに挨拶する連合のナイン
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 市川・峡南・青洲(せいしゅう)・増穂商が初戦で敗れた。

 市川・峡南・増穂商が統合し、今春から青洲が新設。連合チームとして出場した。

 峡南の滝沢翔哉外野手(3年)は唯一の部員。2年生部員がいないため、野球部は学校が完全統合する22年春を前に廃部となる方向で、現校名としても最後の夏となった。

 72年夏、83年春と甲子園出場経験もある古豪だが昨夏で3年生が引退すると、部員は滝沢1人となった。

 それでも創部70年以上の伝統をたった1人でつないだ。コロナ禍に襲われながら顧問らとできる練習を地道に続け、連合として最後の夏は出場がかなった。「みんなと普段の何気ない会話がすごく楽しかったし、励ましてくれたのがうれしかった」と振り返る。

 この日は6回から代打で登場し、右翼守備にもついた。ゲームセット後は淡々としていたが「違うチームなのに、後輩が自分のために泣いてくれた」ともらい泣き。

 目を真っ赤にしながら「悔いなく、精一杯やれた。峡南の伝統も残せたと思う。一緒に野球をしてくれた仲間、顧問の先生や保護者に感謝したい」と清々しい表情を浮かべた。

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2020年7月24日のニュース