樹徳が初戦突破 公式戦初アーチの石井「集大成」頂点へ第一歩

[ 2020年7月24日 12:01 ]

群馬大会1回戦   樹徳9―1桐生 ( 2020年7月24日    上毛新聞敷島 )

群馬大会<桐生・樹徳>2回無死一塁、樹徳・石井は右越えに2ランを放つ(撮影・西尾 大助)
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 樹徳の石井義喜右翼手(3年)が夢中でベースを一周した。2回だ。1点を先制し、なお2死一塁から右翼席へ2ラン。高校通算7本目、公式戦初アーチを特別な大会で放った。「後ろにつなげる気持ちだったのに…。打ったらホームランでした」。

 4歳年上の姉・千晶さんが高崎健康福祉大高崎の野球部女子マネを務めたこともあり、高校進学時は迷ったが「樹徳で甲子園に行きたい」と同校進学を決断。昨秋の群馬大会3位決定戦では高崎健康福祉大高崎に完敗し、今夏のリベンジを誓ったはずが、5月に全国選手権(甲子園)と地方大会中止が決定した。それでも47都道府県高野連は独自大会開催を決定。石井も「集大成として、全員で優勝しよう」と揺れる気持ちを抑え、練習に取り組んだ。

 桐生を9―1で下し、まずは初戦突破。頂点へ第一歩を記した。大学でも野球を続ける予定の近藤は常にサポートしてくれた母・比呂美さん(46)に感謝しつつ、チームメートと群馬No.1を目指す。 

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2020年7月24日のニュース