センバツ出場校発表 21世紀枠は帯広農、磐城、平田

[ 2020年1月24日 15:01 ]

選抜高校野球の出場校が決定
Photo By スポニチ

 第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の選考委員会が24日、毎日新聞大阪本社で行われた。

 21世紀枠では帯広農(北海道)、磐城(福島)、平田(島根)が選出された。

 磐城は46年ぶりの出場。71年夏の甲子園では1メートル65の「小さな大投手」こと田村隆寿投手の活躍で準優勝した古豪で、明治29年創立の伝統校だ。甲子園は95年夏以来遠ざかっていたが、昨秋東北大会では台風19号の影響を受けながらも46年ぶりに2勝し8強入りした。

 平田は春夏通じて初出場。文武両道の伝統校で他部と共有のグラウンドながら練習を工夫し、今秋島根県大会では強豪私学を撃破して準優勝。中国大会8強に進出した。21世紀枠の候補校選出は2年連続3度目。まさに「3度目の正直」で悲願の甲子園出場が叶ったことになる。

 帯広農は春初出場。甲子園は82年夏以来の出場だ。NHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」のモデル校として全国から注目され、今年は創立100周年の節目を迎えた。実家が農業に従事している部員も多く、時間外実習や作物、動物のお世話もしながら野球の練習を両立。昨秋は創部以来初の北海道大会4強入りを果たした。

 21世紀枠はまず西日本から選考が行われた。平田は過疎化と野球人口減少に悩む地域で、数年前から野球体験教室など普及活動に力を入れてきた。作成したマニュアルが全国で参考にされたことも評価された。

 続いて行われた東日本の選考では5校中、評価の高かった3校が中心に議論が進み、2校に絞られた末に帯広農が選出された。

 3校目は残った7校から、西日本と東日本の選考で評価が高かった3校を軸に選考。最終的に2校による多数決の末、磐城が選出された。

続きを表示

2020年1月24日のニュース