マー君 サイン盗み問題に言及「フェアじゃない ちゃんと勝負したい」

[ 2020年1月24日 05:30 ]

<ヤンキース・田中自主トレ>ノックを受ける田中(左から2人目)を見る(後方左から)楽天・松井、則本、辛島(撮影・久冨木 修) 
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 ヤンキース・田中将大投手(31)が、力と力の真っ向勝負を訴えた。23日、古巣楽天の本拠・楽天生命パークの室内練習場で自主トレを公開。大リーグを揺るがすアストロズの不正サイン盗み問題について、被害者となる投手の立場から根絶を求めた。現役日本投手で最多の日米通算174勝を挙げている右腕は、フェアな戦いを制し、7年契約最終年のワールドチャンピオンを目指す。 

 プロ野球という勝負の世界に身を置き、フェアな真剣勝負の酸いも甘いもかみ分けてきた。その魅力も。だからこそ田中の訴えは力強く真っすぐだった。

 「なくなってほしいです。やる前から勝負になってない。フェアじゃないですし。ちゃんと勝負したいです」

 アストロズのサイン盗みは、関わった3チームの現役監督が解任された。レッドソックスへの調査は今も続き、大きなスキャンダルに発展している。

 「そういう違和感のあった試合は実際あった。でもそれを投手が言い訳にすることはできない」。疑念を胸に秘め続けてきた中で、大リーグ機構(MLB)の調査で明るみに出た事実。「あんな凄い人たちに球種が伝達されていたら、いい成績を収めますよ。野球ゲームもそうですよね?球種が分かったら強振できる」と指摘した。

 MLBの発表では17年~18年途中までのサイン盗みが確認されている。17年はア軍とリーグ優勝決定シリーズで対戦し、田中は敵地での第1戦で敗戦投手に。本拠地での第5戦は勝利したが、3勝4敗でワールドシリーズに進めなかった。

 昨季の敵地ア軍戦では「サインを複雑にして、頻繁に変えていた」という。再び相まみえた昨年同シリーズでは田中自らブロックサインを出すシーンもあり、敵地の第1戦で6回1安打無失点で白星を挙げた。もっともア軍の手法だったセンターカメラによる解析は完全には防げず、サイン交換の複雑化はテンポをそぎ、試合時間も長くなる。何より真剣勝負の醍醐(だいご)味はそがれる。

 この日は昨年10月の右肘骨片除去手術の影響を感じさせず、今年4度目のブルペンで32球投げた。手術しない例年との仕上がりの差は「ないです。全然」と言い切る。7年契約の最終年。「ワールドシリーズにもまだ出たことない。最後になるかもしれないから、何としても(チャンピオン)リングを取りたい」。真の勝負を制した上での頂点を見据えた。(後藤 茂樹)

 ▽17年リーグ優勝決定シリーズ第1戦 田中は序盤は無安打と上々の立ち上がり。4回のアルテューベの二塁内野安打を皮切りに1死二塁のピンチを招き、4番のコレアに左前適時打、2死からグリエルに中前適時打を浴びた。6回を4安打2失点と好投したが、打線の援護は1点にとどまり惜敗した。

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