阪神・中谷 友情に刺激!引退後も変わらぬ絆で練習サポート、同期の岩本氏&穴田氏に恩返し誓う

[ 2020年1月24日 05:30 ]

打撃練習に汗を流す阪神・中谷(撮影・遠藤 礼)
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 阪神の中谷将大外野手(27)が23日、兵庫県姫路市内のウインク球場で自主トレを行い“同志たち”に恩返しの活躍を誓った。

 「来てくれて嬉しかったし、練習も手伝ってくれて本当にありがたかった。懐かしい感じもあって、力をもらいましたね」

 伊藤隼、長坂とともに今月10日から汗を流す中、19日に心強い「援軍」が現れた。同じ高校生として10年ドラフトで同期入団し、すでに現役引退した岩本輝と穴田真規の両氏が練習をサポート。打撃投手、ノッカーにフリー打撃の球拾いまで買って出てくれた。

 昨年、同期入団組で揃って会食した際、姫路で自主トレする旨を伝えると「練習行くわ」と約束してくれたという。熱い“友情トレ”はともに1軍を目指した仲間の「思い」をしっかりと受け止める時間にもなった。

 「2人はもう現役じゃないし、自分も正直危機感は感じている。でも、こうやってガンちゃん(岩本)、穴田が手伝ってくれて、より一層、頑張らないといけないと思った」

 崖っぷちなのは百も承知だ。昨季は62試合出場で打率・181、6本塁打、19打点。17年に20本塁打した輝きを失いつつある。外野の両翼には福留、糸井のベテランが健在で中堅には近本が定着。チーム内でも若手のカテゴリーから外れつつあり「ずっと優先して使ってもらった立場だけど、それが逆になる恐怖もある。最初からチャンスは少ない」と置かれた立場は極めて厳しい。

 だから、後悔だけはしたくない。連日、午前9時から夕方までハードなメニューを消化し「追い込めています」とキャンプインへ準備を整える。この日は阪神時代の後輩、西田直斗氏も駆けつけティー打撃ではトスを上げてもらった。

 「毎年、同じこと言って結局、結果が出ていない。もう結果しかない」。多くのエールに送り出され歯を食いしばる1年が始まった。(遠藤 礼)

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