ロッテ一筋26年の福浦 引退試合でチーム、家族、ファンに感謝「幸せな野球人生でした」笑顔で別れ

[ 2019年9月23日 18:25 ]

パ・リーグ   ロッテ6―1日本ハム ( 2019年9月23日    ZOZOマリン )

<ロ・日25>ナインの手で胴上げされる福浦(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ一筋26年目“幕張の安打製造機”福浦和也内野手(43)が23日、引退試合となる同日の日本ハム戦(ZOZOマリン)に「7番DH」で先発出場。無安打に終わるも9回の守備からは一塁に就き、最後はライナーをダイビングキャッチする好プレーを見せて白星を飾った。

 チームは選手全員が背番号「9」のユニホームを着用。福浦と同じ膝下までストッキングを見せる「オールドスタイル」で試合に臨んだ。引退試合を勝利で飾りたい打線は初回から奮起。2番鈴木、4番井上、5番清田の適時打で3点先制すると、その後も効果的に加点してリードを広げた。

 この日の主役、福浦が打席に入るとマリン全体から拍手と大声援が送られた。初回の第1打席は遊ゴロ、3回の第2打席は投ゴロ、5回の第3打席は右飛、7回の第4打席は捕飛とプロ通算2001安打目はならなかったが、9回の守備からは一塁に就き、2死一塁の場面で平沼のライナーをダイビングキャッチしゲームセット。マリンのファンを沸かせた。

 試合後の引退セレモニーでは「26年間、自分の力ではここまでできませんでした。ご指導いただいた監督、コーチ、選手たち、そしてこれまでの歴代監督、コーチ、先輩、同期、後輩たち。たくさんのことを学び経験させていただき成長することができました。本当にありがとうございました」とあいさつ。

 ファンには「マリーンズファンの皆さま、いつも本当に温かい応援ありがとうございました。その応援が勇気となり、僕は身体を動かし続けることができました」と感謝した。

 「小学校1年から野球を始め、好きな野球を続けさせていただき、今日まで野球ができた丈夫な身体に育てていただいた両親にこの場を借りてあいさつさせてください。お父さん、天国で見守ってくれたお母さん、本当にありがとうございました。そして26年間ずっとそばで支えてくれた妻、いつもどんな時でも明るく応援してくれた子供たち、本当に感謝しています。ありがとう」と家族にも温かいメッセージ。

 「最後になりますが、自分の叶えられなかったリーグ優勝、井口監督の胴上げ、ここにいる1軍選手と2軍選手が必ず叶えてくれると思う。そのためにもファンの皆さま、熱い声援を宜しくお願いいたします。幸せな野球人生でした。ファンの皆さま26年間本当にありがとうございました」と思いを伝え、マリンのファンに別れを告げた。

 ◆福浦 和也(ふくうら・かずや)1975年12月14日、千葉・習志野市出身の43歳。93年のドラフトで千葉・習志野高校からドラフト7位で投手として入団。94年に打者転向し、97年7月5日のオリックス戦でフレーザーからプロ初安打を記録した。01年に首位打者を獲得し、ゴールデングラブ賞を03、05、07年に受賞。05年と10年にチームの日本一に貢献し、10年には指名打者でベストナインに選ばれた。18年9月22日の西武戦(ZOZOマリン)で史上52人目となる通算2000安打を達成。183センチ、88キロ、左投げ左打ち。

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