ソフトB、23日にもマジック再点灯へ 首位西武に1差 4番・柳田 3安打&決勝打

[ 2019年9月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―5オリックス ( 2019年9月22日    京セラD )

<オ・ソ>6回、右中間適時三塁打を放つ柳田(撮影・井垣 忠夫)
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(30)が22日のオリックス戦で、6回に決勝の右中間三塁打を放つなど3安打2打点と躍動し、勝利に導いた。8月30日以来、19試合ぶりの4番に座り、今季苦手としていたオリックス・山本由伸投手(21)を攻略した。この日、首位・西武が楽天に敗れたため、1ゲーム差に再接近。23日の結果次第では、優勝マジック3が再点灯する。

 右中間を真っ二つに破る打球を放つと柳田はダイナミックな走りで三塁を陥れた。2―2の6回無死一塁。左膝裏肉離れで離脱した影響を感じさせない今季初三塁打。「大丈夫。走れている」。山本のカットボールを振り抜く一打は決勝打となった。

 天敵・山本と今季6度目の対戦。39回2/3で7得点に封じられていた対策に工藤監督は4番に柳田を据えた。「デスパイネがここのところ(不振)なので下げて。初回にチャンスが来たらギータが広げてくれるのか、決めてくれるか」。デスパイネが24打席ノーヒットと不振に陥いる中、8月30日以来、19試合ぶりの4番に座った柳田が、指揮官の思いに応えた。

 初回、明石の先頭打者弾で先制し、なお1死二塁の場面でフォークを右前適時打。11試合ぶりの適時打を放つと、4回にも中前打。山本から3安打し、3月31日の西武戦以来、今季2度目の猛打賞となった。「(4番は)意識していないですよ。由伸から打てたことが一番うれしい」。山本とは通算2試合の対戦で5打数無安打3三振だった。復調への手応えをつかむには十分すぎる内容だった。

 4月に左膝裏の肉離れで離脱。8月21日に戦列に復帰したが、ブランクも響き、復帰後は打率・217と振るわなかった。「そういうときもあると思っていたが、チームが波に乗れない責任は感じている」ともがいていた。この日も試合前のフリー打撃でセーフティーバントも練習していた。チームの力になろうと必死だった。

 終盤に1点差に迫られる中、救援陣を総動員して逃げ切り。首位・西武が敗れたために、ゲーム差は1となった。きょう23日にも優勝マジックが再点灯するチャンスが訪れた。柳田は「あと4つ勝ちます」と力強く話し、工藤監督も「どっちかに決まるまでは諦めない」と気勢を上げた。シーズン最終盤で、チームに欠かせない男が輝きを取り戻した。 (川島 毅洋)

 《23日の結果次第でM3再点灯》○…この日の結果、西武のマジックは3のままとなり、23日にもソフトバンクにマジックが移る可能性が出てきた。ソフトバンクにマジックが再点灯するのは、オリックスに勝ち、西武が楽天に引き分けか敗戦。引き分けでも西武の敗戦で、いずれの場合もマジック3が出る。その他のケースでは、西武にマジックが点灯し続け、M2か1となる。

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