V率93%!巨人 50勝一番乗り “京セラ男”亀井3戦3V打

[ 2014年7月31日 05:30 ]

<巨・D>延長11回無死、亀井(背9)は右越えにサヨナラソロを放ちナインが待ち受けるホームに生還

セ・リーグ 巨人3-2DeNA

(7月30日 京セラD)
 亀井がもう一人欲しい!?巨人は30日、2―2で迎えたDeNA戦の延長11回に先頭の亀井善行外野手(32)が右越え6号ソロを放ち、今季6度目のサヨナラ勝利を飾った。亀井自身、5年ぶり4本目のサヨナラ本塁打。9回1死一、二塁から遊ゴロ併殺でゲームセットと思われたが、片岡治大内野手(31)が一塁へ悪送球。重苦しい雰囲気での延長戦突入となったが、最後は劇勝。リーグ50勝一番乗りを果たし、首位のまま8月を迎える。

 試合後の原監督の言葉が振るっていた。「もう一人亀井がいないかな、と思っています。本当にいい状態」。あながち冗談にも聞こえない。阿部、村田ら主軸の調子がなかなか上がらない中、亀井が放つ輝きはひときわだ。

 2―2の延長11回。先頭打者として打席に向かった。直前の守りで失策を犯し、ピンチを招いていた。失点にはつながらなかったが「守備でやってしまったので、自分で決める」と強い決意で臨んでいた。2ボールからの3球目を捉えた。「思い切っていった。真っすぐ一本で。完璧。ど真芯です」。打球は京セラドームの5階席に飛び込む飛距離140メートルの特大弾。DeNAの外野陣は一歩たりとも動くことができなかった。

 規定打席には遠いが、打率・339は、この日のスタメンでもチームトップ。好調の要因が後藤育成コーチの造語でもある「ブラインドショット」だ。2月のキャンプで右手人さし指を骨折。ファーム暮らしの中で、同コーチから「できない部分は気にしない。コントロールできるバットで、ボールを芯に当てる。結果は気にしない」と助言された。昨季までは1試合、1打席ごとに打撃フォームを確認していた。それが今季は「芯に当てることだけを考えてます」と極めてシンプルな思考に。この日のサヨナラ弾はまさにそうだ。待っていた直球目掛け、軌道など気にせず力いっぱいバットを振り切った。

 京セラドームは5月31日に今季初出場した球場。オリックス・金子に9回まで無安打無得点に抑えられた試合で、延長12回に勝ち越しソロを放ったのが亀井だった。「(自身が今季)開幕したところもこの場所。この場所でお立ち台に立ててうれしい」と笑った。

 最近は3番を任されてきたが、原監督は「攻撃的に」とこの日は2番で起用。その期待に応えた。負けていれば、12年4月以来の月間負け越しとなっていたが、亀井の5年ぶりのサヨナラ弾で7月を10勝10敗の勝率5割で終えた。球宴後の3カードは東京ドームから離れて戦い、3勝5敗と苦しんだが、8月は本拠地からスタートする。

 5年連続でリーグ50勝一番乗りを果たした原監督は「いい形で8月を迎えられる。8月は暴れていきたい」。リーグ3連覇に向け、勝負の月が始まる。

 ≪V率93%≫巨人が5年連続のリーグ50勝一番乗り。セで5年以上連続の50勝一番乗りは巨人しかなく、51~55年(5年=水原監督)、65~71年(7年=川上監督)、85~90年(6年=王監督4年、藤田監督2年)に次ぎ4度目だ。また、今回は5年とも原監督が指揮。5年以上連続でセの50勝一番乗りに導いたのは前記の水原、川上両監督に次ぎ43年ぶり3人目となった。なお、チームは今季88試合目で50勝に到達。巨人が同試合以下で50勝に達したのは過去29シーズンあるが、そのうち27度は優勝しておりV確率は93%になる。

 ≪京セラ男≫亀井(巨)が延長11回サヨナラ本塁打。自身サヨナラ弾は09年に4月25日中日戦、8月4日広島戦、同8日ヤクルト戦と3本放って以来5年ぶり4本目だ。今季の亀井は延長戦に4打数3安打(打率・750)、2本塁打、2打点。また京セラドームで今季の巨人は3勝1敗となったが、亀井は5月31日オリックス戦延長12回勝ち越し本塁打、6月1日同5回先制適時二塁打、この日と3試合全てで勝利打点をマークしている。

 ≪先頭弾+サヨナラ弾≫この日は初回裏に坂本が先頭打者本塁打。初回先頭打者弾で始まり、サヨナラ弾で決着したのは10年9月19日楽天がロッテ戦で聖沢先頭、高須サヨナラと記録して以来。巨人では49年5月17日阪急戦(千葉→藤原)、60年9月21日阪神戦(広岡→王)、03年7月6日中日戦(清水→高橋由)に次いで11年ぶり4度目。

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