岩隈 日米通算2000投球回到達 美学“打たせて取る”はメジャー向き

[ 2014年7月31日 05:30 ]

<インディアンス・マリナーズ>9勝目を挙げた岩隈(AP)

ア・リーグ マリナーズ5―2インディアンス

(7月29日 クリーブランド)
 マリナーズの岩隈久志投手(33)が29日(日本時間30日)、インディアンス戦に先発し、7回を6安打2失点で9勝目。メジャー経験のある日本選手では8人目となる日米通算2000投球回に到達し、白星で花を添えた。1四球を与え、チーム記録となっていた連続無四球先発登板は5で途切れたものの、持ち前の制球力を駆使し、昨年7月から続く敵地での連勝を9に伸ばした。

 快勝を喜ぶ試合後のクラブハウス。ロイド・マクレンドン監督が「残念だったのは彼が四球を出したことだね」と冗談めかした。岩隈が初回、6試合ぶりに四球を与えたという事実が、逆に右腕の安定感を際立たせた。

 「先発投手としての役割を果たせて良かった。先発としてしっかりやっていけば勝利も転がり込んでくるだろうし、チームも乗ってくると思う」。四球から招いた初回2死一、二塁を抑えると、捕手の構えたところにスライダーやスプリットなど切れのある球を投げ続けて凡打の山を築いた。4―0で迎えた4回、プロ実働14年目で日米通算2000投球回に到達。「(記録は)全然知らなかった。ここまで来られたのは自信にしていいと思う」と素直に喜んだ。

 岩隈の思考は極めてシンプル。「打者を3球以内で打ち取るのが理想」と言い、自身はフルスイングする打者が多い米国の方が合うと考える。「どの打者もパワーがあって怖いけど、しっかり振る分、打ち取りやすい面もある」。だからストライクを先行させ、少ない球数で投げられる。7回を2失点。打者27人に対して99球で、一人平均の球数は3・67だった。

 それを支えるのが制球力。登板間のブルペンは直球しか投げない。昨季序盤に中指にマメができ、早く治そうと変化球を封印したのが始まりだったが、やがて変化球の練習は不要と気付いた。岩隈にとっては「真っすぐの感覚をつかんで、しっかり踏み込んで投げることを意識しているだけ。変化球はそこから握りを変えるだけ」だからだ。無駄を省くことで、疲労や故障のリスクも減る。

 シンプルな思考と制球力があれば、敵地でも動じることはない。昨年7月20日のアストロズ戦から続くビジターでの連勝は9。プレーオフ争いに欠かせない右腕は「この先も長いイニングを投げていけるように、ケガをしないようにやっていきたい」と謙虚に話した。

 ≪メジャー経験では8人目≫大リーグを経験し日米通算で2000投球回に到達した日本選手は、野茂英雄(3027回2/3=日1051回1/3、米1976回1/3)を筆頭に岩隈で8人目となった。プロ野球通算で2000投球回を達成した選手は86人いる。

 ≪球団史上2位≫岩隈の連続イニング無四球は35回2/3でストップ。2010年にリー(現フィリーズ)が記録した38回に次ぐ球団史上2位となった。

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