“飛車角落ち”の虎 ゴメス代役・新井は4タコ3三振

[ 2014年7月30日 05:30 ]

<神・ヤ>9回、新井は三振に倒れ、無安打に終わる

セ・リーグ 阪神0-4ヤクルト

(7月29日 甲子園)
 “手負いの虎”が、沈黙した。「ウル虎の夏」の一環として、開場90周年の甲子園を象徴した緑色ベースのユニホームに身を包んだ阪神だったが、長期ロード前最後の本拠地6連戦の初戦・ヤクルト戦(甲子園)で今季7度目の零敗を喫した。先発・八木の前に手も足も出ず、今季4度目の3連敗。大和、梅野に続き、この日は不動の4番・ゴメスが発熱のために欠場。レギュラー3人を欠いた打線が5安打と精彩を欠いた。

 この日の猛虎には、勝てる要素が見当たらなかった。

 試合が始まる前から、暗雲が立ち込めていた。27日の広島戦(マツダ)までの全90試合で4番に座り、打率・285、17本塁打、74打点と打線をけん引してきたゴメス。その主砲が試合前練習の終盤に差し掛かっても、グラウンドに姿を現すことはなかった。実は発熱を訴え、病院で点滴治療を受けていた。その上で室内練習場で準備を整えた。首脳陣もギリギリまで起用策を模索したが、和田監督が「出られる状態ではない」と判断。今季初めて、スタメンからその名が外されていた。

 25日に左腹斜筋の肉離れで大和、27日に左手親指負傷で梅野の名前がスタメンから消え、とうとう主砲の名前までがオーダー表から消えた。まさに“飛車角落ち”状態。窮余の策として、この日は12年8月8日の巨人戦(東京ドーム)以来、720日ぶりに新井を先発4番に抜てきし、一塁には新井良を起用した。残ったメンバーで戦うしかなかった。だが、それで勝てるほど、相手先発・八木は甘くなかった。

 「ガンはいつも通りなんだけど、ガンよりも少し速く感じるタイプの投手。その真っすぐが前に飛ばせんかったな…」

 指揮官が振り返った通り、左腕が投じる140キロ台中盤の直球を打ち崩すことができなかった。ゴメスの代役として4番起用した新井は、6回2死一塁、9回1死一塁と好機を広げたい場面で続けて空振り三振。結局、4打数無安打3三振と精彩を欠いた。「ストレートがよかった。コントロールもよかった」。とはいえ1週間ぶり、今季わずか20試合目の先発となったベテランに、いきなり結果を求めるのも酷な話だ。もちろん新井だけではない。八木から安打を記録したのは、鳥谷、マートン、俊介のみ。八木の状態も、良かった。苦しい台所事情の中で人事は尽くしたが、勝利には届かなかったわけだ。

 今季7度目の零敗で、4度目の3連敗。指揮官は「(ゴメスは)そんな長引くようなものではないと思うというか、ないことを祈るしかない」と主砲の早期復帰に期待を寄せた。幸いにも、そのゴメスは「ダイジョウブ。トゥモロー」と話し、帰途に就いた。左手親指を負傷している梅野も近日中には先発復帰できる見込み。悲観的になる必要はない。メンバーさえ揃えば勝てる。それまでの辛抱だ。

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