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大谷「狙っていた」日本最速162キロ連発!12球が160キロ超

[ 2014年7月20日 05:30 ]

<全セ・全パ>1回、160キロ超えを連発する大谷

マツダオールスターゲーム2014第2戦 全パ12―6全セ

(7月19日 甲子園)
 真夏の祭典で日本最速連発――。日本ハム・大谷翔平投手(20)が19日、「マツダオールスターゲーム2014」の第2戦に先発し、自己最速、球宴史上最速となる162キロをマークした。公式戦の日本選手最速は由規(ヤクルト)が2010年に出した161キロで、外国人選手を含めた最速も08年のクルーン(巨人)の162キロ。21球の直球のうち半分以上の12球が160キロ台という「異次元」の投球で球宴初勝利を挙げた。

 高校時代に恋い焦がれた場所、甲子園。その聖地で観衆がどよめくのを楽しんでいるかのようだった。マウンド上で1球ごとに球速表示を確かめ、大谷自身は何度も笑みをこぼした。

 「きょうはスピードだけを出しにいっていた。真ん中しか狙っていなかったし、(162キロは)少し狙っていた。ブルペンでも直球ばかり投げていた」

 いきなり度肝を抜いた。初回、先頭の鳥谷への初球。自己最速を1キロ更新する161キロ。さらに、2球目だ。真ん中高めの速球はバットをかすめたファウル。これが球宴新記録となる「162キロ」を計測。同時に08年にクルーンが記録した日本記録に一気に並んだ。

 1死一、二塁から4番マートンに右翼線適時打を許し、失点したことで再びギアが入る。「対戦したい打者」として真っ先に名前を挙げていた阿部の初球に再び162キロをマークし、最後は159キロで二ゴロに仕留めた。16日の西武戦(旭川)に先発し、プロでは未経験の中2日。その中、最後までフルスロットルで投げ込み、23球中21球が直球。160キロ以上を12球マークした。日本中の野球ファンが日本最速を期待する中で繰り出した剛速球に、「僕はプレッシャーがある方が結果が出る」と涼しげな表情で振り返った。

 これには先発として投げ合った藤浪が「異次元のピッチング。常時160キロ投げる投手が日本の歴史でいたのかなと…」と感嘆のため息。全セのベンチも、坂本が「20歳ですよね?みんな、“何だ、本当に人間か?という感じだった」と証言するように衝撃を隠せなかった。

 大谷が当たり前のように160キロ台を投げられるようになった要因は何か。新人時代の昨年から大谷と投球フォームを模索する日本ハム・中垣征一郎トレーニングコーチは「左足を踏み込むタイミングと腕を振るタイミングが合ってきた」と説明。ばらついたリリースポイントが一定した上、打者寄りで投げられるようになったことで球速が増したという。

 現在はフォームの乱れが少なく、安定感が増した。「10回中7、8回は同じ投球フォームで投げることができるようになった。キャンプ時は3、4回くらいだった」とは日本ハム・厚沢コーチ。それを示すデータが与四死球率(1試合あたりの与四死球数)だ。1年目の昨年は5・98だったが、今季は2・51に激減。制球力が格段にアップしている。

 昨季は「二刀流」ルーキーとして、投手、野手の両方で出場してファンを魅了した。2年目の今季は投手に専念。それでも、底が知れない20歳の投球は十分に観衆を酔わせた。

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