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ヤク秋吉弟・飛呂がヒーロー 7回無安打1失点で16強導いた

[ 2014年7月20日 05:30 ]

<多摩大目黒・都足立新田>7回を無安打に抑えた都足立新田・秋吉

東東京大会4回戦 都足立新田8―1多摩大目黒

(7月19日 神宮)
 第96回全国高校野球選手権大会(8月9日から15日間、甲子園)の地方大会は19日、46大会で274試合が行われた。東東京大会では都足立新田が4年ぶりの16強入り。ヤクルト・秋吉亮投手(25)の弟・飛呂(ひろ)投手(3年)が7回無安打1失点の好投を見せた。20日は46大会で259試合が行われ、全国のトップを切って沖縄代表が決まる。

 コールド勝ちが決まると、秋吉は勢いよくベンチを飛び出した。憧れの兄にまた一歩近づく16強入り。らしさ全開の投球に、納得の表情だった。

 「前回はふがいない投球だったので、チームに迷惑をかけないようにと思っていました」

 15日の初戦、都篠崎戦は7回途中7安打7失点で降板。投げ急いでいたフォームを見直し、ひたすらシャドーピッチングで修正した。雪辱を期し、中3日で迎えたマウンド。3回に失策絡みで1点を失ったが、7回まで無安打投球。8回を投げた吉田と「ノーヒットワンラン」を達成し「5回くらいから打たれていないなと。最後まで行こうと思っていたら交代だったので…。後輩に託しました」と笑顔を見せた。

 06年夏、当時のエースだった兄・亮(現ヤクルト)は準決勝で帝京に敗れたが「凄いなと思った」と、その背中を追いかけ、同校に入学した。今年1月にはオレンジ色のグラブをプレゼントしてもらった。内側には「雑草魂」の刺しゅうがある。お気に入りだ。試合前には丁寧にグラブを磨き、好投につなげた。

 今春からは腕の位置を少し下げ、兄に似たサイドスローに変更した。意識はしていないが「よく似ていると言われる」。直球は130キロ前後だが、スライダー、スプリット、ツーシームなど多彩な変化球を操り、この日は21アウト中、17個をゴロで奪った。名前は「飛呂」。由来については「親に聞いたら“ヒーローになってほしい”とか」と笑った。チームは4年ぶりの16強入りを果たしたが、まだまだ満足はできない。秋吉は「ベスト4に入って、それから兄を超えたい」。都立のヒーローは、本気で頂点を狙っている。

 ▼ヤクルト秋吉(5回までスタンドで観戦)ヒットを打たれていなかったのでこの前の反省を生かしたと思う。変化球もストライクが入っていた。最低ベスト4に行ってほしい。自分は帝京に負けたので決勝で勝ってほしい。

 ◆秋吉 飛呂(あきよし・ひろ)1996年(平8)5月19日、東京都生まれの18歳。小1から「足立ジュニアヤンガース」で野球を始め江北中では「足立ヤンガース」に所属。都足立新田では1年秋からベンチ入り。1メートル78、75キロ。右投げ両打ち。

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