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柳田MVP 夢舞台でバックスクリーン弾「出来過ぎて怖い」

[ 2014年7月20日 05:30 ]

<全セ・全パ>6回1死二塁、柳田は中越え2ランを放つ

マツダオールスターゲーム2014第2戦 全パ12―6全セ

(7月19日 甲子園)
 大谷の剛速球、ペーニャの長打力だけではない。ソフトバンク・柳田の2ランも12球団のファンで埋まった甲子園をどよめかせるには十分だった。6回、左打席から真ん中低めの球を豪快なスイングですくい上げ、バックスクリーン左へ叩き込み、「本塁打を打てればいいと思っていたが、まさか本当に打てるとは…。芯に当たってくれました。出来過ぎなんで、ちょっと怖い」とおどけた。

 オリックス・糸井が「日本人で一番飛ばす」と評する規格外のパワーは前半戦でも発揮した。6月28日は西武ドームで場外アーチ。この日の本塁打競争は決勝で敗れたものの、バックスクリーンに特大の一発を叩き込んでいた。

 飛距離だけでなく、リーグ2位の打率・337と確実性も兼ね備える。「中学生以来」という1番で打席に立った初回は追い込まれながらも藤浪の速球を左前に運ぶなど計4安打。初回には盗塁を決め、4回2死二塁の守備では村田の中前打をチャージしてつかむとバックホーム。「来た!と思った。いいプレーができた」と二塁走者のブランコを刺すスーパー返球だった。

 そんな柳田が「マジで緊張しました。あれほどのものはプロイチ(プロ入り一番)」と振り返ったのが、2戦続けて出場した本塁打競争。「一本も入らなかったらどうしよう…って。前半戦の最後の方から気になって、気になって。フリー打撃でもホームラン競争のことばかり、考えてしまうんですよ」。考え過ぎてスイングも崩れ、球宴直前の5試合は17打数4安打の打率・235、打点0と散々。そんな初々しさもあった。

 ソフトバンクで不動の中心打者に成長した今季もファンから差し出された色紙にはこう記す。「一寸先は闇」――。藤本打撃コーチから言われ続ける言葉。いつ打てなくなるか分からない。だから、出した結果にあぐらをかくことなく、今できる最大限の努力は怠らない。走攻守で魅力たっぷりの25歳が初出場の大舞台でMVPに輝き、全国にその名を知らしめた。

 ≪1試合4安打以上は17人目≫柳田(ソ)が本塁打を含む4安打を放ちMVP。ソフトバンクのMVPは13年第3戦の内川以来だが、初選出の球宴では86年第1戦で山本和が獲得したのに次ぎ2人目だ。また、1試合4安打以上は10年第2戦片岡(西)以来17人、19度目。チームでは76年第2戦門田に次いで38年ぶり2人目になった。

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