巨人新助っ人セペダ 「4番・左翼」で即スタメンデビューへ

[ 2014年5月15日 05:30 ]

練習を終え、取材に応じる巨人・セペダ

 今年1月のキューバの海外選手派遣解禁に伴う日本球団への移籍第1号として、巨人に新加入したフレデリク・セペダ外野手(34)が、15日のヤクルト戦(東京ドーム)で出場選手登録され、「4番・左翼」で即スタメンデビューすることが14日、分かった。来日からわずか4日目で巨人の第80代4番の重責を担う。

 セペダは14日、川崎市のジャイアンツ球場で調整し「まだ練習に入るリズムやシステムなど慣れていくべき点は多いが、状態は上がっている。一生懸命練習し、結果的にホームランにつながればいい」と意欲をのぞかせた。12日の来日後、初めて屋外で行ったフリー打撃では左右両打席で計59スイングで柵越え4本。右打席では左翼後方の防球ネット中段に当てる120メートルの飛距離も出し、軸が全くブレない打撃を披露。左腕・内海のブルペン投球でも打席に立ち、左翼の守備練習も行ったセペダは「打撃同様に守備も重要だと考えている。昨年のWBCで東京ドームは経験している。スムーズに入っていける」と話した。

 チームは3連敗中で、その3試合は計7得点。原監督も「攻撃が少し淡泊に見える」と話しており、14日のヤクルト戦(ひたちなか)でも2~7回は無安打で、7回の3者連続など半数以上が飛球で打ち取られた。セペダには起爆剤、さらには救世主的な働きが期待される。WBCに3大会連続出場したキューバが誇る至宝が、いよいよベールを脱ぐ。

 ◆フレデリク・セペダ 1980年4月8日、キューバ生まれの34歳。91年、11歳で世界少年野球に参加。04年アテネ五輪で金メダル、08年北京五輪で銀メダルを獲得。WBCは3大会連続出場し、09年大会は打率・500、3本塁打、10打点でベストナインを獲得。サンクティ・スピリトゥスに所属の13~14年シーズンは85試合出場で、打率・292、13本塁打、40打点。契約金5000万円、年俸1億5000万円。1メートル78、93キロ、右投げ両打ち。背番号23。

続きを表示

2014年5月15日のニュース