松坂「やっぱり複雑」だけど…イチロー&マー君の前で救援初白星 

[ 2014年5月15日 05:30 ]

<ヤンキース・メッツ>5回途中から登板し、3回2/3を投げ、今季初勝利を挙げた松坂

インターリーグ メッツ12―7ヤンキース

(5月13日 ニューヨーク)
 メッツの松坂大輔投手(33)が13日(日本時間14日)、ヤンキースとの「サブウエー・シリーズ」に初登板し、今季初勝利を挙げた。5回途中から2番手でマウンドに上がり、今季最長となる3回2/3を投げてソロ本塁打による1安打1失点。メジャー通算8年目、54勝目は救援での初白星となった。ヤ軍のイチロー外野手(40)、田中将大投手(25)らが見守る前で、意地の快投を披露した。

 この瞬間を待っていた。救援登板の松坂は相手の反撃ムードを断ち切り、3回2/3、56球を投げ1失点。今季初勝利のウイニングボールを手にすると「父親(諭さん)が誕生日なので、ちょうどよかった。贈ります」と喜びを爆発させた。

 出番は6点リードの5回1死一、二塁。「あの場面からは予想していなかった。僕じゃないと思っていた」。より競った展開で遅い出番を想定していたが、動揺は見せなかった。最速93マイル(約150キロ)の直球と、ほぼ同じ球速で「一番、自信を持って投げられている球」というカットボールを軸に、4三振中3つを見逃しで奪った。

 新たな挑戦でもあった。今季は慣れない救援にも対応し、「この2年間で強くなりました」と収穫を口にしていた。昨季はインディアンスでメジャー昇格ならず、シーズン中にメッツ移籍。今季の開幕前は、先発5番手の座をメヒアに奪われ、マイナー契約の立場の弱さに「競争であって競争ではない」と漏らした。田中と投げ合う14日(日本時間15日)の先発候補にも挙げられたが、実現しなかった。

 さまざまな思いが凝縮された意地の力投。ヤ軍ベンチでは、田中とイチローが目に焼き付けていた。松坂がメジャーに移籍した07年に楽天1年目を迎えた田中は「遠い存在の人。松坂さんの高校時代から、僕の見る目は変わらない」と尊敬のまなざし。一方、イチローは「大輔が背負っているものは何か人と違う。一緒に頑張りたいというか、そういう気持ちが今、特にある。なかなか同志という存在はいないけど、そういう意味で唯一かもしれない」。独特の言い回しでライバルの復活を心待ちにしている。

 現在の立場を「やっぱり複雑。絶対に先発でやろうという思いが強い」と語る松坂は、5月末の時点で自由契約となる道を選択できる契約オプションがある。進路は不透明だが、どんな状況でもマウンドで見せる闘志は変わらない。 

 ≪松坂苦闘の日々≫

 ☆13年2月10日 インディアンスとマイナー契約。キャンプは招待選手で参加。背番号は20に。

 ☆8月19日 インディアンスに自由契約を申し入れ退団。FAに。

 ☆同22日 メッツとメジャー契約。背番号16。

 ☆9月14日 マーリンズ戦で7回1失点。復帰後5試合目にして、383日ぶりの白星。シーズン後、再びFAに。

 ☆14年1月24日 メッツとマイナーで再契約。キャンプには2年連続で招待選手として参加。

 ☆4月16日 メジャー昇格も、当面は中継ぎでの起用が決定。

 ☆同24日 カージナルス戦で4―1の9回に起用され、3者凡退でメジャー初セーブを記録。

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