阿部 則本攻略カギは逆方向への打撃「それがポイント」

[ 2013年10月26日 06:00 ]

<日本シリーズ巨人練習>練習中に笑顔を見せる阿部(左)と村田

日本シリーズ第1戦 巨人―楽天

(10月26日 Kスタ宮城)
 初戦の相手は、想定していた田中ではなく、則本と発表された。今季不敗の絶対エースに比べれば「格下」だが、巨人打線に油断は一切ない。中軸を担う3、4番コンビは新人右腕を警戒した。

 阿部 凄くいい投手だなと思う。15勝もしているし、手ごわいと思う。

 村田 直球に力がありスライダーもいい。1年間で自信もつけたと思うし、オープン戦の時と同じと思ってはいけない。

 村田が言う「オープン戦」でさえ、2度対戦し、通算9イニングで3安打無得点に封じ込まれている。3月24日を最後に公式戦では交流戦での対戦が一度もなかった。村田は3安打のうち1安打しているが、則本はそこから1年間ローテーションを守り抜き、経験を積んでさらに大きく成長した。オープン戦と同じ感覚で臨むと痛い目に遭うことは十分分かっている。

 則本をどう攻略するのか。阿部が明かしたのは、逆方向への打撃の徹底だ。「短期決戦では反対方向にどれだけヒットを打てるか。それがポイント」。この日の室内練習場でのフリー打撃でも、中堅から左方向への打撃を徹底した。1点勝負の試合では長打を警戒され、内角への配球は減る傾向が強い。そこで多投される外角球を逆らわず左方向へ。敵将・星野監督の下で戦った08年北京五輪や、今春のWBC、多くのポストシーズンの激闘などを経験し、短期決戦の打撃で何が必要なのかは分かっている。

 「打線のキーマンだと思うが?」と質問された阿部は胸張って答えた。「もちろん。僕が打てば勝てるだろうなと思うし、打てなければ負けるだろうなと。それくらい責任を背負ってやりたい」。両足首痛、右膝裏痛などで満身創痍(そうい)だった昨年と違い、万全の状態で仙台に入った。球団ではV9時代以来40年ぶりの2年連続日本一が懸かる。「それに挑戦できることを意気に感じてやりたい」。自覚をにじませる主将を中心に、盟主の歴史の扉を開ける戦いが始まる。

 ▽オープン戦の巨人対則本VTR 初対戦は2月24日(沖縄セルラー)で、則本が4回2安打無失点。初回、村田とロペスに連打を浴びたが、2回以降は無安打に抑えた。2度目の対戦となった3月24日(東京ドーム)は5回までわずか1安打無失点。4回、松本哲に唯一となる中前打を浴びたが、後続の坂本、阿部を打ち取るなど、2試合で防御率0・00。巨人打線を完璧に封じた。

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