上原 憧れ舞台初登板 収穫の3人斬り「ゼロならOK」

[ 2013年10月26日 06:00 ]

<レッドソックス・カージナルス>9回、3者凡退に抑え、三塁手ボガーツ(右)を迎えるレッドソックス・上原

ワールドシリーズ第2戦 レッドソックス2―4カージナルス

(10月24日 ボストン)
 レッドソックスの上原浩治投手(38)が24日(日本時間25日)、2―4の9回から5番手で登板。メジャー5年目でワールドシリーズ初登板を果たした。2004年から続いていたチームのシリーズ連勝記録は9で止まったが、10球で1回を3者凡退と完璧な投球を披露。同シリーズに登板した日本投手は、23日(同24日)の第1戦の田沢純一投手(27)に続いて史上4人目。第3戦は26日(同27日午前9時7分開始)に行われる。

 憧れ続けた最高峰の舞台。上原は力むことなく3者凡退に封じた。

 「ゼロならOK。それだけですね。打者も投手もいい選手ばかり。これがワールドシリーズ」

 メジャー5年目で初めて立ったワールドシリーズのマウンド。レンジャーズ時代の11年は不振で出場登録を外された。相手も当時と同じカージナルスという因縁の舞台で完全救援を見せた。

 リーグ優勝決定シリーズMVPを獲得した19日から中4日での登板。珍しく先頭打者にボールが2つ先行する立ち上がりだった。それでも左飛に打ち取ると、次打者を遊ゴロ、最後はバットを折って三塁ハーフライナー。「気持ち的には1日ぐらいしか空いていない感じ」と緊張感は変わらなかった。ただ、気温7度という環境は気になった様子で「寒さで(ボールが)滑ったのかどうか。対策を考えます」と話した。

 チームは敗れはしたが、上原の無失点スタートは第3戦以降に向けて大きな収穫だ。カ軍も投手陣、特に強固な救援陣が売り。中でも抑えの23歳新人ローゼンタルは剛速球が最大の武器で、この日も最速99マイル(約159キロ)のオール直球で9回の1イニングを3者連続三振で締めた。

 大リーグの抑えは、このローゼンタルのようにパワーピッチャーが主流。90マイル(約145キロ)前後の上原は珍しいタイプで、カ軍の救援陣について「100マイル(約161キロ)投げる投手ばかりでうらやましい」と漏らす。ただ上原の直球は、リーグ優勝決定シリーズで下したタイガースのハンターが「体感速度は100マイル」と絶賛する切れがある。上原自身もメジャーの守護神像の既成概念を覆すことを目標にしており、自身と対極の投球スタイルを持つ15歳年下のローゼンタルとのマッチアップは望むところだ。23歳右腕も「この経験を楽しんでるよ」と不敵な笑みを漏らしながらも、「(上原が)今年残した成績はとてつもない」と敬意を払った。

 これで1勝1敗。「目標、気持ちの持っていき方はうまくいっている」。初登板の感慨にふけることなく頂点を目指し、上原は第3戦の舞台・セントルイスに向かった。

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