山梨学院大、本戦連続出場「33」でストップ 総合V3度の名門まさかの17位

[ 2019年10月27日 05:30 ]

第96回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 ( 2019年10月26日    陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園=21・0975キロ )

まさかの敗退に肩を落とす山梨学院大の選手たち (撮影・白鳥 佳樹)
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 3度の総合優勝を誇る山梨学院大は17位に沈み、本戦への出場が33年連続で途切れた。他校の歓喜の声が耳に届く中、首藤貴樹主将(4年)は、「いい状態でこの日を迎えることができたのに、この結果。何もできなくて悔しい。頭が真っ白で、何も考えることができない」と、言葉を絞り出した。

 チームを箱根に導いてきた上田誠仁氏が陸上部の監督になり、飯島理彰氏が今季から駅伝監督に就任。92、94年に4区を駆けた優勝メンバーの飯島監督は、「凄く責任を感じている。ここまで我がチームが弱くなってしまった…」と肩を落とした。台風19号の影響で12日の試走会が中止となり、代替開催の14日は中央道の通行止めで参加できず。走力不足に加え、調整にも狂いが生じていた。

 上田監督は悔し涙を流す選手、大学関係者の前で言葉を紡いだ。「勝者がいれば敗者がいる。希望があれば挫折がある。決断があれば逡巡(しゅんじゅん)がある。いろいろなものをかみしめて、一歩を踏み出さないと」。失意のどん底で響く名将の声が、リスタートの号砲だった。

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2019年10月27日のニュース